- Amazon.co.jp ・電子書籍 (260ページ)
感想・レビュー・書評
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2024/2-3で読んだけど、個々の文言はなるほどと思うことも多いのだけど、自分の知識興味の範囲が狭いのかなかなか頭に入ってはこなかった。
それでも承認をめぐる精神病理的なもの、社会学的な要因など有名な過去の事件やフィクション、過去の古典など自分でも知っているものを引用しながら解説してくれるのは面白かった。折を見てもう一度一気読みしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"かつてコミュニケーションと行動はおむね一致していることが多かったのだが、コミュニケーション環境の大部分がネット上に移行してからは、容易に乖離しやすくなっている"
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エヴァンゲリオンと合わせて読む本だとか思っている。『シン・エヴァンゲリオン』が公開されたので、改めて読んだ。自分が成長した時代の雰囲気がよく表れている。「成熟」のための一冊にたりうるよな、なんて思う。
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方々で書いた文章のようなので、章ごとに独立している。そして、章ごとに内容の濃さに落差が激しい。
個人的に有用な論は第3章、第7章のみ。
最も読まなくていいのは第1章、5章。
9章以降は耐え切れず、流し読みをした。
第7章は秋葉原の通り魔事件を扱っている。
家庭内のコミュニケーションの欠如が、犯人をあの事件に至らしめたのだと私には読めた。犯人について無知だったが、週刊現代の2014.4の記事、『秋葉原連続通り魔事件」そして犯人(加藤智大)の弟は自殺した』も併せて読み、よく分かった。
第1章は、キャラづけの具体例としてAKB、人格障害の具体例としてエヴァのキャラを出してきて、そこまでならまだしも、最終的にエヴァのアニメのベタ褒め。何読んでるんだっけ?アニメファンの雑誌かなんかへの書き下ろし部分だったのだろうか?
オタクなら面白い本なのかもしれないが、そうじゃない者からすると分析の粗が目立つ。
ゲーム脳批判に対する考察も、中立的な立場からでなく、間違っている前提で話を進めていく。佐々木輝美氏の、メディアと暴力の関係を示した理論4種類を挙げ、「みてのとおり、ここには相互に矛盾する複数の見解がある」と述べている。いや、4「種類」あると佐々木氏は述べているのだから、そりゃーそうだろと、思わずツッコミ。そんな感じの論調である。 -
若者の承認欲求について書かれているのが本当に序盤のみ。
後半は精神科医の臨床と治療についての考え方について自身の考えが書いてあるので、読みたい箇所が前半部分しかなかった。 -
表紙で損してる本。読んでいくと「あるある」と思春期の生徒を相手にする私は思う。それにしても、自己満足や自己実現はある程度の承認経験がないと機能しないものなんだよな。そこが今の現場では問題になるのだと思う。