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- / ISBN・EAN: 4589921400756
感想・レビュー・書評
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泣いた。
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南北朝鮮問題があるからこそ成立する作品。韓国製作の映画だからという政治的な観点はまず置いておく。この映画は北朝鮮のスパイ4人の疑似家族と、隣家のまさに資本主義にドップリ浸かった本当の韓国家族の交流を通して、家族とは何ぞやという考えさせることが主題。実際には北朝鮮のスパイはもっと非情だろうし、ラストでミンジだけが生き残るなんて有り得ない設定。だがこれはスパイ映画ではないし、政治的な映画でもない訳だから枝葉末節なこと。タイトルのネーミングも良いし、これもかなり良質な映画。本当に韓国映画の懐は深く、素晴らしい。
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スパイ活動のために北朝鮮からやって来た擬装家族。思想統制を受けた北朝鮮の人たちを徹底しておちょくる内容はとてもおかしく、(知っている俳優はいませんでしたが)隣家の家族を含めてキャストが皆とてもいい味を出していて、とても愉快です。
それだけに、ある失敗をきっかけに抜き差しならない状況に追い詰められていく後半の展開見ていて辛いものがありました。捕らえられた彼らが隣家の家族の痴話喧嘩を真似するシーンは狂ってたなぁ。身の置き所が難しい映画でした。 -
その展開は苦しくないか?とかあざとい!なんてツッコミたくなる部分がところどころあるものの、やっぱり切なくて泣いてしまった。俳優陣が皆素晴らしいです。
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韓国に潜伏するためにおじいさん、お父さん、お母さん、娘で構成された「家族」になりすましている工作員チームのお話し。
北のふるまいがなんとも滑稽でコメディと思ってみていたら・・・
けっこう凄い内容ながらサラリと進むのにビツクリ。
南北であっても心の通う人と人のつながり
韓国の家族の姿、北朝鮮でもきっと変わらぬ家族への思いなどが垣間見れる。
胸に迫るラストのシークエンスには涙を禁じえなかった。
製作・脚本、キム・ギドク。
彼に抜擢された新人監督がメガホンをとってはいるけれど
キム・ギドク印がしっかりと刻印された
運命に翻弄される生々しく、せつない悲哀に満ちた
物語になっておりました。
キム・ギドクが監督していたら凄みが出すぎちゃうんだろうな。