- Amazon.co.jp ・電子書籍 (362ページ)
感想・レビュー・書評
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教科書。論理から実践まで力強く語り、背中を押してくれている。経営者に読んで欲しい。
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ほとんどの組織にとって最重要な三つの資産は、人、情報技術、そしてブランドだ。三つとも無形であり、バランスシートには記載されない。
知財始めてからずっとモヤモヤしてます。自分が携わる知財にはいくらの金銭的な価値があるのか。広告やらブランドには本書で挙げられているような定量的価値化の手段があるそうですから、知財でも何とかと思います。
アマゾンの欲しい物リストに置いておいた特許の実証経済分析、そろそろ手に取ってこのモヤモヤに向き合えれば、と思いました。 -
超重要なのに超曖昧な「ブランディング」を、俗説ではなく科学理論に磨いてきた第一人者による、実務家のためのブランド百科事典。
訳者も解説する通り、著者は自説にこだわらず様々な議論を吸収した上で提示してくれているため、幅広くブランド論にまつわる論点を拾うことができる良心的な一冊。
まずざっと全体を読んだ上で、ご自身の実務や課題意識にそって、気になる論点をピックアップ。その関連本やキーワード検索で周辺情報を太らせていく読み方がオススメ -
ブランド論の王道の本(らしい)。ブランド論は全く無知であったため勉強になった。
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業務参考として。アーカー氏の過去著作ダイジェスト構成だが、初めて氏の著作に触れる立場としては、おいしいとこ取りでありがたし。 社内ブランド推進体制と、財務資産から見たブランド価値の件が、ミドルレイヤー社員には武器になるナレッジ。
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■ブランド:無形の差別化をつくる20の基本原則
A. 「最初の難題は、顧客を深く理解して複数のスイートスポット候補を見つけることだ。充実した時間は何をして過ごしているのか。どんな活動をしているのか。どんな活動を楽しんでいるのか。自分の個性とライフスタイルを反映する、大事な所有物はどんなものか。
B.ブランドから連想される人間的な特徴の組み合わせを「ブランド・パーソナリティ」という。これを持つブランドは、多くのブランドの中で目を引き、チャンスが高まる。
C.顧客がブランドを購入するとき、「かっこいいデザイン」や「パワフルな感じがする」など、機能的以外の要素が決め手となる可能性が高い。従って、購入時や使用時に顧客に何かを感じさせる「情緒的便益」などを重視すべきである。
D.市場で「マストハブ(必須要件)を生み出すことが、ブランドが成長するためのほぼ唯一の道である。マストハブは「魅力的なデザイン」「驚くほど安価な実売価格」といった点から製品・サービスを改善・強化することで生まれる。