本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」 (TOブックスラノベ) [Kindle]
- TOブックス (2015年1月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (338ページ)
感想・レビュー・書評
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本好きの女子大生、本須麗乃(もとすうらの)は、本に埋もれて死にたいほど。
ある日、地震が起き、本棚が倒れ、麗乃は下敷きになってしまう。
死んだと思ったが、眼が覚めると、麗乃は、別の時代の別の国のマインという幼い病弱な女の子に転生していた⁉︎
司書になるために生きてきた麗乃は、マインとなったことにめげずに、知識を駆使して、その時代に自力で本を作ろうとする。
何よりも体力がなく、すぐに熱を出してしまう身体が辛い。物がないのも辛い。衛生的でないことも辛い。が、できることを見つけて、少しずつ改善していくマインの根性を見習いたい。
続きが気になる
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シリーズ1作目。「小説家になろう」で連載。201703WEB上では完結。全5部。書籍は現在3部3巻まで。よくある転生設定ながら、ご都合主義なく孤軍奮闘して成長していく主人公。その目的はタイトル、副題の通り。本好きなら共感しないではいられません。HITキャラクトロジー®️心理学でいう、マゾキストのエッセンスとディフェンスをあますところなく持って、ぐいぐい突き進んで周りをどんどん巻き込んでいく主人公なので、遠慮がちな読者は苦手意識を持つことも・・・。でも欲しいものに向かって行くことで自分も周りも幸せになって、世界を広げていくのは、カッコいい。
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本好きの女子大生が、異世界にあるとある家庭の少女に転生したことから話が進む。主人公のマインが、単純に本が好きだけでなく、メソポタミア文明とか木簡とかの時代背景や煤を使った鉛筆もどきを作成したりと、かなり博識なので、読みながら「へー、そうなんだ」と思うことが多いので結構引き込まれる内容であった。
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いわゆる異世界転生もののライトノベル。
その中では面白い、というのを聞いて読んでみた。
無類の本好き少女が司書就職目前に本に埋もれて死んでしまい、本のない異世界に病弱な子どもに転生して、本を読むためにいろいろチャレンジしていくのが丁寧に描かれている。
丁寧すぎて話長いなあという感じはあるけれど文章もうまいしキャラも魅力的で飽きずに読める。
でも親や周囲は5歳児が不思議なことばかり言い出しておかしいと思わないのか?と読んでいたら、2巻以降はそういう話になっていくのかな? -
すごく面白かったです。
最近読んだ中で文句なく一番面白かったです。
文章がうまくて、読んでて架空の世界でありながらリアルさがあってそこに違和感がなくて、すぐ没入しました。登場人物も魅力的ですぐ好きになりました。
本好きの女の子の話ということで地味なのかなと想像してしまって、評価がよくても正直なところなかなか読む気になれませんでした。でも読んでみて十分ドラマチックで、すごい読ませる内容でした。読んで良かった。 -
本があれば生きていける無上の本好き変態少女が異世界に転生するも、病弱な兵士の娘となり、本が一般に出回っていない世界で本を読むために奮闘する話。体力もないお金もない道具も人脈もないとないないづくしの中でただ本を読むために麗乃ことマインが奮闘する。
コミカライズを読んだときには異世界転生もの特有の、前世の知恵を生かしてとんとん拍子なところにあまり面白さを感じなかったが、原作である本書は面白かった。細事を省略しちゃダメな話だったんだね。
熱を出して寝てばかりだったマインがシャンプーを作ったり「本」「木簡」などの日常で使わない言葉を当たり前に口にしたり5才とは思えないほど躾と教育が行き届いていたりするが、病弱な5才児という大きなハンディキャップのためか気にならなかった。いろいろ制約があるなかでできることをやって本に近づこうとする姿勢が良い。姉のトゥーリに幼なじみのルッツと人には恵まれてるね。 -
異常に本好きな主人公が識字率の低い異世界に転生してなんとかしようとがんばる話。明らかに巻数が嵩むと分かっていたので電子化を待っていました。イラストも収録されたままなので、ちょっと嬉しかったです。主人公は本好きというか文字が好きなんでしょうねぇ。この巻は下町前半、神殿に入る前まで。読み出すと最後まで読んでしまうので、そのままWEB版で続きを読み返し始めてしまいました....。