- Amazon.co.jp ・電子書籍 (154ページ)
感想・レビュー・書評
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あらすじ自体は古典的な吸血鬼譚ではあるけれど(そりゃそうだ、こんにちの吸血鬼ものの原典のひとつなんだから)、お嬢様の手記を模したお上品な文体が魅力的。
元からお嬢様っぽい文体なのかな?訳者さんのアイデア?
ともかく、女性的でお淑やかな文章で綴られるカーミラとの思い出は、あらすじだけ読んだときの印象より遥かに官能的で背徳感たっぷりで美しい。
客観的に行動だけ見るとカーミラは感情的でどこに怒りのツボがあるのか分からないヤバい女なのに、ローラ視点というフィルターが入るだけでミステリアスで魅力的な女性に見えてしまうんだよね……。
まるで「恋は盲目」を他人の視点で追体験してるような、不思議な気持ちにさせられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おぉ、良い百合作品…
ローラがカーミラに対して、心惹かれるものの少しの嫌悪感があったという感覚がやたらと好き。
しかし、ラストはすっぱり終わったな… -
ヤンデレ百合文学
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最後の一文が何故だかとても好き。
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読みやすく良い翻訳でした。内容は、、古典ですね。
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この本の女性のおっとりとした語り口の上品さが吸血鬼と言う内容と対照的で時代の雰囲気を醸し出していて良かったです。
物語自体は別の訳を読んだことがあるので知っているのですが表紙の美しさに釣られて読みました。
しかし中身は複数人の挿絵が使われており統一感が無く、残念に思いました。
しかしカーミラの母親役や従者はカーミラが滅ぼされた後はどうなってしまうのでしょうか。 -
2時間くらいで読み終わった。読みやすくてあっという間に読んじゃいました。今ではあるあるだけど美しいヴァンパイアはたくさんの作品に影響を与えたんでしょうね。カーミラは我儘が振り切ってるところがいい、愛は人を殺す、人を食べる描写がなんだか愛しいと思えた作品でした。ちゃんと心を奪ってから命を奪うところが好きです
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異国の物語。教養として読んでもよいけど趣味ではない…。すごーく暇でしょうがないいときでいいかな。。
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オーストリアのシュタイアーマルク州(Steiermark)の古いお城に住んでいる父娘の経験したできごと。娘の母親は物心つく前に亡くなり、後は父親と家庭教師たちに育てられたようなもの。このお城にある出来事でカーミラという美しい女性がしばらく泊まることになった。お城の近くの道で馬車が転倒した事故で、カーミラの母親が先を急ぎ、娘を三月ほど泊まらせたいというのを父親が聞き入れたからである。この時には、同じような年の娘の話し相手になればという考えであったが…。ゴシック・ホラーである。
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設定が雑。
今だったら中学生でもこのくらいの話しがかけそうなくらいに
粗だらけの設定に驚くね