「日本」を捨てよ [Kindle]

著者 :
  • コグニティブリサーチラボ株式会社
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感想・レビュー・書評

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  • 博学だなぁ。そして現状分析のの言語化の巧みさ。なのに文体はやわらかい。

  • https://www.youtube.com/watch?v=IghMLiDhilY

    本要約チャンネル【毎日19時更新】

  • アンリミテッドにて読了。
    iPhoneの読み上げ機能を多用。

    下記にハイライトした箇所をコピペ(欠けあり):

    9
    オレンジ色のハイライト | 位置: 349
    哲学者ミシェル・フーコーの言う「パノプティコン」の概念が、日本社会を説明するにはもっとも適切であると考えてい


    青色のハイライト | 位置: 352
    パノプティコンとは、ある種の監獄の監視システムの


    黄色のハイライト | 位置: 353
    円形の建物の中心に監視塔があり、そのまわりに放射状に独房が置かれている。監視塔からは、すべての独房が見えるようになって


    オレンジ色のハイライト | 位置: 360
    パノプティコンは、「監視さえている」ことを強く意識させることで、人間をみずから従順な奴隷にしてしまうシステムなの


    オレンジ色のハイライト | 位置: 402
    一神教の信仰になじみがない日本人は、抽象度の低い思考にとどまりやすい状態にある。つまり、人間どうしの関係を超越する視点がもちづらいのです。そのため、「他人の目」を相対化することもできず、相互監視システムを恐れつつ、みずからもそのシステムに加担するしか道がなかったの

    メモでも、お天道様が見ている、を神が見ている表現と素直にとらえれば、また別の説明になる。

    黄色のハイライト | 位置: 977
    内村鑑三 や 新渡戸稲造をキリスト教信仰に誘い、日本における無宗教派の基礎をつくった佐久間 信 恭 は私の曾祖父にあたり


    オレンジ色のハイライト | 位置: 1,314
    戦後六十数年がたって、GHQによる洗脳の効力が薄れてきたのでしょう


    黄色のハイライト | 位置: 1,315
    終戦から現代にいたるまで、日本人の愛国心は一貫して、アメリカの支配によってコントロールされてい


    オレンジ色のハイライト | 位置: 1,317
    かつて学生たちが国家を悪と見なした状況から、現在のように学生が自然と愛国心を表明するような状況までボリュームが上げられたのは、まさにアメリカの支配者の都合なの

  • 苫米地氏はいいます。「日本社会には活力がなく、日本人はどこか元気がない。
    幸福を感じられない、それは、個人の可能性があらかじめ限定されているからです。
    自分の未来に無限の希望がもてなければ、人は現在を楽しむことはできないし、
    未来に向かって挑戦することはできないのです」。

    確かになと思います。今の若い人が異常なまでに安定思考なのも頷けます。
    でも、後に本当の安定とは、安泰と言われる会社や公務員になることではなく、
    実は、自分自身の心の態度だということがわかったりします。

    個人的には、日本は、「見殺しの社会」だと思います。
    日本人は、表面的には、非常に優しく、親切です。
    しかし、共に手を取り合って生きていこうという感じにはならない。
    あの人がどうなろうか、結局は自分に「関係がない」と思ってしまう。
    これから多くの日本人が、孤独に、死んでいくのではないかと思います。

    少なくない日本人が感じている閉塞感は、経済、景気が停滞しているからではありません。
    「やってはいけない」ということが以前よりも飛躍的に多くなっているからです。
    つまり自由度が、どんどん減っています。

    相互監視社会の色合いが強くなったと感じます。
    例えば、公園でボール遊び禁止、なぜなら、以前ボール遊びをしていた人がいて、
    そのボールが女性の顔面に当たり怪我をしたから。ごもっともな話しです。
    論理的な解決方法としては間違っていません。
    しかし、ボールで遊ぶという自由が、そこで制限されます。

    以前、「自由」だったものに、「制限」や「規制」を加えることが良い事とされています。
    日本は、どんどんクリーンになっています。道もクリーン、身につけているものもクリーン、
    しかし、多くの制限と規制により、心は窮屈になっています。

    これから、ますます、人を縛り、窮屈な社会になっていくと思います。
    アジア諸国やアフリカ諸国を旅をしたことがあるなら、日本が如何に豊かな社会だとわかります。
    しかし、その豊かさを、ほとんど感じることが出来ない。本当に不思議な社会です。

    この流れは止めることは、おそらく出来ません。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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