奇面館の殺人(下) 館シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 関係者の大半が反面を被らされ、
    素顔が見えない。

    前代未聞の異様な状況に疑心暗鬼が渦巻く中、
    名探偵・鹿谷門実が解き明かす
    「奇面館の秘密」の数々。

    果たして真相はどこに!?

    本格ミステリの醍醐味に満ちた、
    圧倒的迫力の推理&解決編。

    名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くし、
    読者を未曾有の驚愕へと誘う。

    **************************************

    今発売されている館シリーズの最後。
    これは面白かった。

    なんでこんな殺され方をしてるのか
    なんで仮面を被らされてるのか
    なんで勘違いをしてしまったのか

    全て納得できた。
    犯人がわかるまでの<上>はどんどん面白くなっていき、
    誰が犯人なんやろうと思ってたけど、
    <下>で犯人がわかっても、そのあとの動機とかも含め、
    そんなことある?って思ってしまうねんけど、
    それでも、そのまま面白く読めた。

    館に集まり、殺人がおきて、犯人捜しへと進んでいく、
    王道のミステリで、読みやすかった。

  • んーーー、サクサク読めたけど今まで見たいな犯人が分かった時の爽快感がない…!なんかドキドキハラハラがなく終わってしまったという印象…。
    暗黒館から共通した鬼丸の名前や、暗黒の仮面に何か繋がりがあるのかと思いきや特になく…(私が読み取れなかっただけ??)

  • もはや実家のような安心感の館シリーズ、読了しました。

    今回は鹿谷さんが最初から最後まで出てくるので、彼のファンの人は嬉しいはず!
    死体は少ないですがちょっとグロ。謎は「なるほどな~!」という感じでした。
    犯人にはそれほど思い入れがなかったのがちょっとだけ残念。でも楽しめました!

  • 館シリーズでも久しぶりに謎解きメインの一冊
    設定も重すぎずサクサクと楽しく読み進められました
    ここ数作が好みではなかったので読まなかったのですが、やっぱり館シリーズはおもしろい

    生年月日ほぼ同じで同姓同名は…その名前ではないだろ!
    と思いつつまったく思いつきませんでした
    と同時に依頼人の名前で思いつかなきゃいけなかったなと…細かいところに違和感はあったのにそのまま読んでしまった
    いい意味で騙されました

  • 読み終えて思うことは著者があとがきで触れたとおり
    ありえない設定・展開を「ありえない!」と思ってしまう分別とのたたかい、を経たけどそれなりに楽しめたので、まあいいんじゃないかなということ。
    今作は本当に設定がとんでもないので構えずに気楽に読むが吉だった。

  • 2021/4/3 Amazonより講談社文庫50周年記念キャンペーンにて814円(407pt)でDL購入。

  • 上巻に比べればスリリングな展開がなく、あーそうなんだという感触。

  • 内容は直近2作(暗黒館、びっくり館)と比較すれば、それなりに良かったと思う。
    直近2作以前の水準に戻ったといったところか。

    ただ設定に納得がいかない。
    メジャーな名前でないのに同姓同名かつ誕生年月日がほとんど同じ人間がそんなにいるわけがない。
    さらにその同姓同名という事実を意図的に隠していたのはアンフェアではなかろうか。
    この件に関しては、作者が作中も言い訳をしているが。

    ともあれ、これで現在発表されている館シリーズは制覇した。

  • 上巻に引き続き読了。出題編的な上巻に対して、こちらは解決編といえよう。上巻で起きた殺人とまつわる謎が解き明かされる。定番ミステリの雰囲気を求めて読んでおり、その期待通りの内容。予想通りの展開と予想を裏切る展開があり面白かった。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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