全6巻。
お金が欲しい高校生の哲は、進学しないで就職がしたいと高2の秋に家族に話した。しかし、バイトもしたことがないくせに甘いと父親と喧嘩になる。3か月間の親子喧嘩のすえ、父親のやっている家政婦紹介所で「卒業までの間」「怠けず」働けるか勝負することに。
春休み。順調に働く哲はバイト先のお屋敷で女の子と出会った。その子は近付かないようにと言われていた離れに1人で住んでいる、この家のお嬢様。
哲はお嬢様に恋をした。
全6巻読んで。
ちょっと不思議なお話です。
1巻で、お嬢様は親と何年もまともに話していない、多重人格だということがわかります。しかも、ただの多重人格ではなく…。
哲が関わることで変わっていくのか。哲の恋はどうなるのか。なんですが、ワケアリの変わった女の子との恋の話だけでは終わりません。
小さいころからの友達からの秘密の告白。どうして哲はお金が欲しいと思ったのかの話から、親世代の話へ。
志津の父親に苛つきまくりでしたが、最後までそう思う事はできませんでした。
そして、お嬢様の成長とともに近付く別れの時(哲とお嬢様の別れではないです)。
5巻、6巻は泣かずに読めませんでした。