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感想・レビュー・書評
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感想は5巻にまとめて書きます。
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ある夏の午後、ドイツに留学中の瀬部麟一郎と恋人クララの前に突如、奇妙な円盤艇が現れた。中にはポーリーンと名乗る美しき白人女性が一人。二千年後の世界から来たという彼女が語る未来では、日本人が「ヤプー」と呼ばれ、白人の家畜にされているというのだが…。
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40年くらい前月刊誌はSFM(エスエフマガジン)HMM(ミステリーマガジン)SM(サスペンスマガジン)の3冊を定期的に購入してた。貧乏学生にはチョイトした出費だったが酒代やギャンブル代に比べたら大したこと無かった。
んで、SFとHMMはまだ健在の雑誌だがSMは廃刊になってる。その流れがSMマガジンとかスナイパーとかに路線を受け継いでる。冗談みたいだがSMっぽい内容をサスペンスマガジンってキャッチで販売してた久保書店の企業努力(?)に関心。当時まだSMは本当に異端扱い。
冗談でも女の子に「縛ってローソクしようか」とか「おもいっきりひっぱたいてあげようか」なんて言ったら一生変態性欲者の汚名。スカトロなんかはもう普通の世界の人間ではないという認識でした。
堂々と銘打ってた雑誌は奇談倶楽部くらい。
そんな中、奇談倶楽部に連載されてたSM本の奇書って感じでかのサスペンスマガジンに紹介がジャンジャンされてて、一部マスコミもわずか取り上げてた。
当時の私には内容が高尚すぎて何のエロチズムも感じなくアベコーボーやツツイヤスタカのほうがエロシーンは上手だぞってな感じ。
私自身が本の内容について行ってなかっただけ。後年読み返す機会があり再読した際、内容でエロスを感じることができた。希代の迷書だが出る時代のタイミングが悪かった。