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感想・レビュー・書評
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この本は、北欧神話の入門書として、『エッダ』『サガ』と呼ばれる古代の文献に基づいて、神々や英雄たちの物語をわかりやすく紹介しています。北欧神話の世界観や登場人物、神々の事件簿、神々の文化、そして最終戦争ラグナロクまで、北欧神話の全体像が一冊にまとまっています。北欧神話の魅力を知るには、最適な本だと言えるでしょう。
本書のおすすめポイントは、やはり神々の人間味あふれる描写です。北欧神話の神々は、恋をしたり、戦ったり、ときに騙されたりするなど、人間と同じように感情豊かで、善悪の区別がはっきりしないところがあります。そのため、読んでいて飽きることがありません。特に、主神オーディンや雷神トール、そしてトラブルメーカーのロキなどは、個性的で魅力的なキャラクターです。彼らの活躍や失敗を見ていると、笑ったり感動したりすることができます。
私は、普段からファンタジー小説やRPGが好きで、北欧神話がモチーフになっている作品もそれとは知らずに多く読んできました。しかし、北欧神話自体については、あまり詳しく知りませんでした。そこで、この本を読んでモチーフとなった神々や英雄の事を知っておきたいと思ったのです。北欧神話の神々は、日本の神話やギリシャ神話とは違って、人間の喜怒哀楽や生き方を映し出しているようで、とても身近に感じられました。
総評としてこの本は、難しい言葉や専門用語を使わずに、分かりやすく説明されており、北欧神話の入門にはピッタリだと感じます。また、本文には、神々や巨人族などの関係図や、世界樹ユグドラシルの詳細図などのイラストもあり、視覚的に理解しやすくなっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分かりやすいです。
入門編としてちょうど良いと思います! -
炎と水の衝突から生まれた巨人ユミル。
実の息子であるオーディンがユミルを殺し、ユミルの死体から世界樹ユグドラシルを中心とし、巨人族、人間族、神族が存在する世界を創造した。
そこでは、ロキ、ヘルなどそれぞれの種族が最終戦争ラグナロクに向けた生活を送っていた。
ついに最終戦争ラグナロクが勃発し、あらゆる生命が滅んだ。
しかし、各種族に生き残りが存在し、彼らはラグナロク以前の良き世界について話していた。 -
北欧神話について学べる。
ユグドラシル、ラグナロク、オーディン、ヨルムンガルドなど、映画やゲーム、漫画に出てくる名称が頻繁に北欧神話から取られていることが分かる。
概要を分かりやすく学べる一方で、同じ話が何度も出てくるため、最初から最後まで通して読むには冗長で退屈。
1章で概要を知り、気になる人物や出来事を辞書的に引くくらいが良いだろう。 -
北欧神話について薄くかつ網羅的に説明しています。外観を掴む入門にはちょうど良いかと。これで概要を把握したらもっと詳しい資料に取りかかりましょう。
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kindle版だと安くて分かりやすいのでおススメ。同じ内容がたびたび出てくるが、たいていのひとが一度読んだだけでは忘れてしまうような内容なので、むしろ重複して何度も書いてくれるのはありがたかったりする。また、北欧神話の全体の流れを抑えたあとキャラクターを紹介したり、エピソードのスポーツ新聞記事風に紹介したりと、構成や見せ方にけっこうこだわりが感じられたので、おもったよりもよい本だった。