暁の珊瑚海 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  真珠湾とミッドウェーに挟まれ、あまり取り上げられることの少ない戦いだが、史上初の直接見えない相手同士のたたき合いということでエポックメーキングな海戦であった。指揮命令系統の混乱とそれに起因する精度の低い情報、不確実な戦果確認、凄惨かつ混乱する現場と結果を求める中枢の考えの乖離など、日米両国とも手探りで戦いを行っていたのが読み取れる。戦後の国内での報道も、両国とも過大に宣伝していることも似ている。

     少し違うのは、現場では日本軍の方が戦力温存の意見がつよく、米軍の方が積極果敢であることか。これは国力と兵器の信頼性の違いなのか?

  • 電子書籍の小説を初めて買って読んだが、とても読み応えがあった。
    初めての空母同士の戦いで、お互いが迷いながら、間違えながら戦っていく様子が手の汗握らせた。

著者プロフィール

1941年、大阪市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。専攻・国際関係論。日本文藝家協会会員。
主な著書として、『敷島隊の五人(上下)』『零戦の誕生』『暁の珊瑚海』(以上、文春文庫)、『ミッドウェー海戦(第一部・第二部)』(新潮選書)、『勇者の海』『空母瑞鶴の南太平洋海戦』(以上、潮書房光人社)、評論として『特攻とは何か』『松本清張への召集令状』(以上、文春新書)、『作家と戦争――城山三郎と吉村昭』(新潮選書)がある。

「2020年 『ラバウル航空撃滅戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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