- Amazon.co.jp ・電子書籍 (149ページ)
感想・レビュー・書評
-
よかった。認知心理学に基いた、勉強法の本。内容がコンパクトにまとまっている。ただコンパクトすぎて、前提知識のない人に一冊目として読ませるにはちょっと味気ないかも。個人的には知ってる内容がほとんどだったけど、モチベーションを6タイプに分ける考え方とかは知らなかった、これは興味深い。私は「訓練志向」「関係志向」あたりは小さそう。著者のほかの、もっと実践寄りの本も気になるけど、内容が学生向けっぽいのでどうかな。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教育心理学の世界で著名な市川先生の著書。
内容も簡潔にまとめられていて、読みやすかった。
エビングハウスの忘却理論のような話や、スキーマのような一般的常識的なプロトコルの話を書き下しおり、なるほどなと感じた。
知識のトップダウン処理とボトムアップ処理における内容も気になったポイント。
学習動機の2要因モデルは今後も使えそう。多次元の要素を二次元上にうまくマッピングしている。
◆目次
1 どうすればよく覚えられるか(一度に思い浮かべられる量を測る―メモリースパン
「くり返し」の効果と限界―記憶の貯蔵庫モデル ほか)
2 知識はどうとりこまれ、使われるか(情報をとりこむ―上からと下からと
言語から命題的表現へ ほか)
3 いかにして問題を解くか(問題理解と解法探索―数学文章題を例に
文章理解も問題解決―英文解釈を例に ほか)
4 やる気の出るとき、出ないとき(外からのやる気、内からのやる気―内発と外発
なんで勉強するの?―学習動機の2要因モデル ほか)
高校生との質疑応答(スキーマを意識的に言語化する
経験を一般化して表現する―レポートの大切さ ほか)