勉強法の科学-心理学から学習を探る (岩波科学ライブラリー) [Kindle]

著者 :
  • 岩波書店
3.50
  • (3)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 55
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (149ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • よかった。認知心理学に基いた、勉強法の本。内容がコンパクトにまとまっている。ただコンパクトすぎて、前提知識のない人に一冊目として読ませるにはちょっと味気ないかも。個人的には知ってる内容がほとんどだったけど、モチベーションを6タイプに分ける考え方とかは知らなかった、これは興味深い。私は「訓練志向」「関係志向」あたりは小さそう。著者のほかの、もっと実践寄りの本も気になるけど、内容が学生向けっぽいのでどうかな。

  • 教育心理学の世界で著名な市川先生の著書。
    内容も簡潔にまとめられていて、読みやすかった。
    エビングハウスの忘却理論のような話や、スキーマのような一般的常識的なプロトコルの話を書き下しおり、なるほどなと感じた。
    知識のトップダウン処理とボトムアップ処理における内容も気になったポイント。
    学習動機の2要因モデルは今後も使えそう。多次元の要素を二次元上にうまくマッピングしている。

    ◆目次
    1 どうすればよく覚えられるか(一度に思い浮かべられる量を測る―メモリースパン
    「くり返し」の効果と限界―記憶の貯蔵庫モデル ほか)
    2 知識はどうとりこまれ、使われるか(情報をとりこむ―上からと下からと
    言語から命題的表現へ ほか)
    3 いかにして問題を解くか(問題理解と解法探索―数学文章題を例に
    文章理解も問題解決―英文解釈を例に ほか)
    4 やる気の出るとき、出ないとき(外からのやる気、内からのやる気―内発と外発
    なんで勉強するの?―学習動機の2要因モデル ほか)
    高校生との質疑応答(スキーマを意識的に言語化する
    経験を一般化して表現する―レポートの大切さ ほか)

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1953年東京生まれ。東京大学文学部卒業。文学博士。現在,東京大学名誉教授,帝京大学中学校・高等学校校長。中央教育審議会教育課程部会委員として学習指導要領の改訂に関わる。専門は教育心理学。認知心理学を基盤にした個別学習支援や授業づくりなどの実践に携わっている。著書に、『考えることの科学』(中公新書)、『学ぶ意欲の心理学』(PHP新書)、『学力低下論争』(ちくま新書)、『学ぶ意欲とスキルを育てる』(小学館)、『「教えて考えさせる授業」を創る アドバンス編』(図書文化社)など。

「2023年 『これからの学力と学習支援 心理学から見た学び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

市川伸一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
朝井 リョウ
J・モーティマー...
リンダ グラット...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×