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感想・レビュー・書評
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生物学で最も有名な理論である進化論が本書の主人公です。
進化論について理論的に学ぶこともできますが、
昔ダーウィンが論じた際どれほどの批判があったか、何故当時の人々は進化論を受け入れなかったのか、そして何故生物学が誕生したのかという文化的な側面も学ぶことができました。
生物学については基礎しか学ぶことができませんが、読物としては十分楽しめる一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もともとは教養のためと思って『種の起源』を読もうとしたのだけど、時間がかかりそうだったので進化論についてざっくり学ぼうと本書を読んだ。
ダーウィンが当時どんな研究をして、どんな風に世間にそれを発表したのかがわかりやすかったし、ダーウィンよりさらに先の研究や、未来についても書かれていて幅広く楽しめた。
まず、ダーウィンの功績。遺伝のことがよくわかっていなかった時代、神が生物を創造したという考えが主流だった時代を考慮すると、そのすごさがよくわかる。
進化という言葉にすごく前向きな意味を感じるが、環境にどう適応していったのか、という過程があるだけで、その前後に優劣ってないんじゃないかなと思う。
たまたま、生存に有利だった。
その偶然の中には、個、集団、他の生物、環境それぞれが複雑に作用している。
進化には完成形がない。常に手持ちの選択肢の中から適応的に変化していく。
これって、世の中に絶対的な正義はないけど、より良い世界になるべく探し求めていく様子に似てる。
だからこそ、進化の複雑性が“美しくない”というのにも納得。数学には人が美しいと感じる公式や理論があるけど、世の中はそんなにシンプルに説明できないから、個人がどうあるべきか、社会がどうあるべきかってすごく難しい。
途中かなり専門的で難しかったが、(科学における正しさの説明や遺伝の細かな仕組みなど)パート3は社会性の話になっていったので、イメージしやすかった。
ヒトってこの先何百万年、何億年ってどんな進化を遂げるんだろう。
進化の話は、かなり想像ふくらむ世界でした。 -
ダーウィン メンデルのことがわかり易く書いてある良書
進化論も進化する、新しい事が追加されていて面白い -
文字通り、進化論についてわかりやすく解説した一冊。
自分が疎い生物の分野についてわかりやすく知ることができた。 -
そんなに面白くなかった。
ちょっと学術的すぎたかな。