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- / ISBN・EAN: 4573224100055
感想・レビュー・書評
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朝鮮戦争やベトナム戦争を生き抜いてきた男の一生
ファン・ジョンミンが最高の演技をみせてくれている
内容的にはベタなのかもしれないけれど、心を揺さぶられるくらい泣いてしまった…
昔の人ってやっぱり凄いなぁ…家族を養って守っていく為に、自分の夢や人生を諦めてでも苦労して生きていくその覚悟
命からがら生きてきた人っていうのは、それだけでもう尊敬できるし 学ぶ事が多いと思う
もうこれ以上書いてもネタバレになりそうだし、とにかく一度観てもらいたいっていう気持ちでいっぱいだ
心に深く刻まれる映画を観てしまった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
韓国映画でも日本映画でもアメリカ映画でもそうですが、ちゃんと面白いアート映画や社会派映画と、ベタな映画とふたつある。『国際市場で逢いましょう』は後者でした。
冒頭、蝶が舞うシーンで「フォレストガンプ?」(あちらは羽根だが)と思ってたら中身もそうでした笑。しかも、386世代の学生運動はまったく描いてない点も、政治の季節を蔑ろにした本家となんか似ている。まあ、こちらは主人公の世代ではなく子供たちの世代だからストーリー上は不自然ではないけど。
ベトナム戦争のところも、ライダイハンや虐殺など韓国人感情に都合の悪いところは描かずに美談として描いていると思う。
とあるシーンからは『キリングフィールド』を連想した。韓国映画だと『タクシー運転手』って『キリングフィールド』+『マッドマックス』みたいな内容なので、私は『タクシー運転手』は大好きです。
というわけで、「俺たち世代は苦労したけど頑張って国を作ってきた」「昔は(悪かったけど)良かった」というお涙頂戴映画で、韓国では大ヒット、大鐘賞では作品賞をはじめ10部門を受賞したそうです。
日本だと東京オリンピックまでを描いた『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズに近しい気がする。
ただ、基本的には肯定的に見ていて、移民を小馬鹿にした高校生に対しておじいさんが怒るシーンなんかは好きでした。それに、韓国ほどではないけど、私も儒教文化圏の日本人ですので、年上の人を敬う気持ちは一応あります。
ドイツは大戦中の反省もあって移民や出稼ぎを受け入れてきた国だとは聞いてたけど、出稼ぎの韓国人も沢山行ってたんだね。私のイトコのクロアチア人の両親も、1960年頃だったかにドイツに移民したっつってました。当時、旧ユーゴスラビアからの移民も多く行ってた(NHKの旅番組情報)。
時期的な違いはあれど、『母をたずねて三千里』のマルコの母ちゃんがアルゼンチンに行ったり、日本人がハワイやブラジルに行ったのと同じですね。それと、西海岸の韓国系移民は急激に増えたと聞きます。
この映画の評価をざっと調べると、韓国でもやはり批判的な意見もあったそう。パククネ政権時で保守系メディアは『弁護人』は冷遇、『国際市場で逢いましょう』は持ち上げたとか。 -
内容紹介 (Amazonより)
1,410万人を超える動員を記録! 韓国映画史に金字塔を打ち立てた感動叙事詩
家族のために懸命に生きてきた、父の背中がそこにはあった――
(内容)
朝鮮戦争時の興南撤収作戦による混乱の中、父親そして妹のマクスンと離ればなれになってしまったドクス。母親と幼い弟妹と共に避難民として、釜山の国際市場で叔母が経営している小さな露店「コップンの店」に身を寄せることになる。やがてたくましく成長したドクスは、父親の代わりに家計を支えるため、西ドイツの炭鉱への出稼ぎやベトナム戦争で民間技術者として従事するなど体を張って働き、幾度となく生死の瀬戸際に立たされる。しかし彼は家族のために、いつも必死に笑顔で激動の時代を生き抜いてきた。「今からお前が家長だ。家族を守ってくれ。いつか国際市場で逢おう」 それが最後に交わした父との約束。泣きたくなっても、絶対にひとりでは泣かないで。いつも側には、家族がいるから――
中居くんが番組でとても推していた韓国の俳優さん、ファン・ジョンミンが主役をされています。
以前観た『新しき世界』にも出演されていて とても印象に残っていた俳優さんでした。
決して男前ではないのですが 笑顔がとても爽やかで憎めない人というイメージが強いです。
その番組で 韓国の俳優さんは素を知らないから入り込めるみたいな事を おぎやはぎの小木さんが言われてましたが 私も全く同じことを思っていました。
番組で紹介されていた韓国映画の題名はメモしたので徐々に観ていきたいです。
この映画はどこか昭和的な懐かしさがあり 笑いあり涙ありの心温まる気持ちがしましたね。
お父さんとは再会出来ませんでしたが 妹とは再会出来てとても嬉しかったです。
ドクスは人生を一生懸命に生きていて とても素晴らしい映画だと思いました。 -
今まで観た韓国映画でも間違いなくベスト5に入る大傑作。泣いて笑って泣いて、そしてまた大泣きできる大感動作でありながらさりげなく韓国現代史も学べる。ファン・ジョンミンの魅力は言わずもがなだが、オ・ダルスの代表作といって過言ではない素晴らしい演技。二人の青春時代から老年期までの演技に違和感なく、物語に没入できる。国際派女優となったキム・ユンジンも華のある脇役ぶりが光る。個人的には叔母さん役のラ・ミランも大好き。「ガール・コップス」での主演も良かったが、やはりこの人は脇でこそ光る。新年早々いいものを見せてもらった。1年分ぐらい泣いた。
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この時代を生き抜いた人の悲喜交々が詰まっている。ドイツでは1960〜70年代に早くも外国人労働者を移民として受け入れ、様々な職種で働いていたことがわかった。戦争に次ぐ戦争で、これだけの災禍に遭いながらも、生きることを簡単に諦めない。諦めることを許されない家父長制と長男・長女の重圧も色濃く反映されていると感じた。お隣の国なのに知らないことが多い。映画から垣間見える歴史に涙した。
国際市場で逢いましょう 2014
ODE TO MY FATHER
韓国 Color 127分
初公開日: 2015/05/16 公開情報:CJ Entertainment Japan
監督:ユン・ジェギュン 出演:ファン・ジョンミン | キム・ユンジン | オ・ダルス ...more -
戦後の韓国人のある男性の生き方を通して激動の時代を描くと同時に、人間臭いコメディ入れてシリアスさと笑が同居する不思議な作品。
感動的な一代記であると同時に、家父長制の呪いも感じる。 -
朝鮮戦争で故郷を追われた少年の一生を描いたフィクション映画。
朝鮮戦争・西ドイツへの出稼ぎ・ベトナム戦争への参加・生き別れになった親族と出会うための苦労など、韓国の戦後史と合わせて知ることができた(厳密には韓国は現在も戦争中なので、「戦後史」と呼ぶのかどうかはわからないが)
少しウェットな描写(「義理人情」、「お涙頂戴」的な)も多いが、勉強にもなったし、全体としては良い映画を観た、という感想。
韓国版「フォレスト・ガンプ」と言って差し支えないのではないでしょうか。 -
軽く描きながらめちゃ重く。
号泣。 -
自分たちの苦労を若い人たちがしなくて良かったって言うところが好き。映画見ながら何回か泣いてました。
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朝鮮戦争のアメリカ軍の興南撤収船が積荷の武器を降ろし避難民を乗せて釜山に向かうシーンから始まりました。長男である主人公はそこで父と妹と離れ離れになり、母親と弟妹と下船後、釜山で暮らす。子供ながら父親に託された家長の使命感により、成人してからはドイツの炭鉱、戦時下のベトナムに出稼ぎに出ては、満身創痍で、母親には家、弟にはソウル大学進学、妹には披露宴をプレゼント。自分自身は海洋大学進学を諦め、いつか父と再会できるときは目印となるのちに再開発で立退を余儀なくされるが叔母の小さな店を維持する。また一方で、母が健在なうちにソウルで企画される南北離散家族の捜索機会を利用し、アメリカに渡って成長した妹を探し出す。家長の重圧は重く、年老いて父親の幻にお前はよくやったと言われて、すべての行いが報われたところで観ていた自分もどっと疲れが出ました。もうこれで主人公は無理しなくても良いと思えたので。
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ode to my father
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B。
ファンジョンミン祭りからこぼれていたのをみた。
マダムSが今まで見た韓国映画の中でいちばんよい。と激賞していた。
なるほど。
たいへんな話ではあるのだけれどいつものファンジョンミン。
その時代を知ってる人は自分と登場人物のだれかを重ねてみるのだろうなあ。
私もアンドレキムさんは知ってる。 -
2020/3/10
いい話だとは思う。
ただドグスの今の態度では肩入れできない。
自ら嫌われてて自業自得。
ドグスが苦しんでて同情できるのは過去のシーンだけ。
そこが残念。 -
朝鮮戦争時に妹と父親と生き別れた少年。父に「お前が家長だ」と言われた彼は激動の時代を家族の為に生きていく。
話としてはやや単調で泣かせにきてる作品だが、それでもやはり泣いてしまうのである。朝鮮戦争で生き別れた肉親を探すとこなんかは特に。。。これは日本の中国残留孤児と全く同じで、日本と韓国は似たここ数十年を過ごしてるのかもしれないなぁと思った。
ベタな大作で確かに大ヒットしたわけだけど、家父長制度の呪いをテーマにしてるのは素晴らしい。
老人メイクが致命的に下手なのは難点。
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なかなか良い映画でした。1人の不器用な男の目を通した韓国の戦後史。「フォレスト・ガンプ」に似ているといえばその通り。韓国の有名人物が通りすがりで登場するところは面白いし、そもそも韓国の現代史に疎いので、朝鮮戦争やヴェトナム戦争の描かれ方がとても新鮮でした。彼がひたすら店を守り続けた理由にも泣かされます。
惜しむらくは、老年期のメイクがひどいこと。別の老人俳優を起用したほうがよかったよ。 -
戦争を描いたいわゆる泣ける映画なのだけど
途中途中で挟んでくる笑えるシーンが「猟奇的な彼女」を彷彿とさせるような感じで面白かった。
主人公が現在になって周りから疎まれている現実と、父親の代わりに自分を犠牲にして家族を守り抜いてきた過去が戦争下の社会のまさに象徴だと思った。
一人主人公が泣いてる部屋と、家族たちが騒いでる部屋と分断してるシーンが印象的だったな。
親や兄や姉(末っ子なので)が抱えてきた義務とか意識を少しでも味わえたかな -
ユノが出てたので遅ればせながら。
思っていたよりもおもしろかった。
でも老け顔特殊メイクに相当違和感。
骨格似てる人探してきて普通にメイクで似せればいいのに。
朝鮮戦争とか南北戦争とかは歴史で知ってる出来事だけど、実際に韓国ではどうだったかって知らない。一家離散とか悲惨な目にあった人達も多かったろうな。
「ギブミーチョコレート」って米人にお菓子ねだったりするのや市場のシーンは聞いたり映像で見たことのある日本の戦後のようだった。
正義感が強くて家族思いで優しかった主人公が歳とって喧嘩っ早くなっていたのは何か伏線があったかと思ったけど、何もなかった。なんだあれ。
まぁでも泣けるところもあり、よかったです。
自分の子供たちではなく、自分たちがこんな辛い時代を生き抜いていてよかったってのに泣いた。
最後の父親へのセリフもグッときたかな。
ユノは少ししか出てなかったけどやっぱりかっこよかったし。
でも好きなアーティストが戦争映画なんかで人殺してたら何か複雑。
(160714) -
いい映画だった、、、ユンホ主演かと思ってたけど一瞬しかでてへんかった
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やや多い20代のシーンはやっぱり無理があって入り込めない。
コメディみたいに吹っ飛ぶ大味なCGシーンとリアルなシーンとのアンバランスさが気持ち悪い。
シチュエーションとしては泣いたけど、ストーリーラインで泣かせてくれないのが残念。 -
朝鮮戦争で興南から避難する際に父と妹と生き別れになったドクスは、母や弟妹と釜山の国際市場で暮らしていた。
ドクスは家長として家族を支えるため、西ドイツの炭鉱へ出稼ぎに行く事を決める。
1人の男性の人生からみた朝鮮半島の現代史。
戦後の米兵に物乞いしたり、外国へ出稼ぎに行ったり、経済発展があったりと、
戦後日本と何も変わらない歴史が韓国にもあったのだと実感できる映画でした。