Mommy/マミー [DVD]

監督 : グザヴィエ・ドラン 
出演 : アンヌ・ドルヴァル  スザンヌ・クレマン  アントワン=オリヴィエ・ピロン 
  • ポニーキャニオン
3.92
  • (29)
  • (38)
  • (28)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 239
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013407084

感想・レビュー・書評

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  • "人生はきっと楽しい
    浮いても沈んでも自分の人生
    止まってほしい時
    早く過ぎてほしい時
    いろいろあるけれど
    一瞬でも素晴らしい景色が、
    体験がそこかしこにはあるんだね "

    ある人が言ってくれた宝石のような言葉をふと
    思い出しました。

    君をみていると 何だかつらい
    無邪気さと無鉄砲、その不器用な剥き出しの心は
    ただ愛を求めていただけだったのに

    喜びと切なさはいつだってセットなんだよ
    たとえ一瞬でも思いをぶつけ、受け止めて
    貰えたのなら人は幸せだ
    生きていけるだろう

    決してなくならない宝物を抱きしめて 囚われることのない自由な心を
    青い空に羽根を広げて
    一瞬が永遠に繋がる 素晴らしい景色を、、
    その記憶が 君を生かす

    • 嵐さん
      コメント無しでいいね!だけでごめんなさい。
      コメント無しでいいね!だけでごめんなさい。
      2016/06/24
    • kakerikoさん
      いえいえ、御丁寧にどうも(^-^)
      有難い限りです!
      いえいえ、御丁寧にどうも(^-^)
      有難い限りです!
      2016/06/24
  • 「わたしはロランス」で喪失の物語を描いたグザヴィエ・ドランが、今度は失った愛情を取り戻す過程をひたすらに美しく切り取った。無限に広がる母としての愛を自覚しながら、現実という陸地の縁で立ち止まらざるを得なかった彼女の苦しみが胸に刺さる。

  • 最初は驚いたものの、観終わってみれば間違いなく必然性のあるアス比と画面使いだった。
    映像美と演出の巧みさにも舌を巻いた。

  • 2014年公開
    監督 : グザヴィエ・ドラン
    ==

    手に負えない子どもを無条件で放棄できる法律のある架空のカナダで、多動性障害の息子と母親の間に起こるお話。

    さわやかな色合いのジャケットに騙されると、結構中身はハード目です。愛するということがここまで試されるとは、
    つらいというか、親族とはいえ別の人間と一緒に暮らすことの面倒くささと、愛のややこしさを、際立って伝えられた気がします。

    最後に母が出した結論には、いろんな感想があるんだろうなと思うし、彼女も無条件で晴れやかな顔ではなかったけど、そうやって進めていかないといけないのも人生。生々しい映画。

  • ドラン作品2作目。ドラドラ(^-^)/

    やっぱ独特な雰囲気あるよな。
    淡々としているけど、引き込まれる。

    架空の設定だけど、いまの日本でも民間更正施設の問題とか出てるから、親の選択って意味では、かなりリアルな問題やな。

    ズッシリきたよ。

  • まず、スティーヴは障害特性のために突発的な暴力を行うため、未成年のスティーヴは何も悪くない。スティーヴは一途に母親を愛し続けているし、クズ息子では決してないだろう。

    国の福祉、環境、母親、全てが悪いように思える。母親もある意味では国の福祉の犠牲者だが、愛や希望を理由にスティーヴの障害特性について知識を得ず、中途半端に育児に手を出して手放したのは悪手だ。

    公開当時はADHDの映画として話題になっていたようだが、作中で示されるように、スティーヴはADHDと愛着障害を併せ持っており、そのため、ADHDの障害当事者やその母親から見ると違和感を持つかもしれない。

    障害があり、教える立場でもある第三者のカイラを介入させたことで、停滞していた2人の物語が進むところがよかった。カイラに一番感情移入できる。

    映像や演出の手法が美しく、音楽にも意味があるのだろうと思う。グザヴィエ・ドラン監督の他の映画も観たくなった。

  • 音楽がよすぎる…ドラン作品のサントラ全部ほっしい!!
    「未来をわしづかめ、過去はクソ!」

    こう、覚えていたいセリフがいっぱいの映画って、やっぱいいヨネ…それにしても2時間くらい経って暗転増えてきて(えっここで終わられたらよくわかんない困る!)って焦るターンが4回くらいあった笑

    あとやっぱ配役、というかメインキャストは見たことある時間女性たちだったー
    母といえばこのひと、みたいな感じなのかなドラン

    しかしひとをイラつかせるリアルなシーン撮ったらナンバーワンなんじゃねえのとおもうくらい、アーこいつ、ああー!、ってなった笑
    子育てって大変だねえ…まだもちろん他人ごと

  • Mommy
    2014年 カナダ 138分
    監督:グザヴィエ・ドラン
    出演:アンヌ・ドルヴァル/スザンヌ・クレマン/アントワン=オリヴィエ・ピロン
    http://mommy-xdolan.jp/
    https://www.facebook.com/XDolan5th

    『マイ・マザー』と同時上映で観たので、5年の歳月を経ての「母と息子もの」として比較するとなかなか興味深かったです。『マイ・マザー』では、反抗期で同性愛者の息子に手を焼いた母が彼を寄宿学校に放り込み、母を恨みながらも息子は脱走して母に会おうとする展開だったけれど、『マミー』では、多動性障害のある息子に手を焼いた母が彼を施設に送り込むも、母に裏切られたはずの息子はしかしやはり、脱走して母のもとに戻ろうとする。

    キャストもかぶっていて、母親役はどちらもアンヌ・ドルヴァル。そして息子の「教師」として現れ少しだけ彼を救うのがスザンヌ・クレマンというのも同じ。息子役こそ今回さすがに年齢的にドラン自身は演じていませんが、イメージの中での将来像は自分で演じていたし。

    両者の大きな違いは『マイ・マザー』では息子側の視点中心だったのが、今回は母親目線のほうが中心であること。大人になったドランは、母親の気持ちを慮る余裕ができたのでしょうか。これがひとつの答えなのかな、という気はしました。

    メインキャストの3人はいずれも熱演でした。けして上品とはいえないけどパワフル母ダイアン(アンヌ・ドルヴァル)には葛藤以上の愛があったし、かつて息子を失い失語症になってしまった元教師のカイラ(スザンヌ・クレマン)は、ロランスのときの奔放さとは真逆の抑えた演技で、二人の女性のあいだに芽生える友情は感動的だった。

    ドラン作品ではお馴染みの真四角のスクリーンが唯一横長に戻り、オアシスのワンダーウォールが流れる未来のイメージシーンの多幸感は圧巻。それだけにあれが、どうか実現可能な現実であってほしいと願わずにはいられない。勝手にハッピーエンドを信じておこうと思う。

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