拉致と決断(新潮文庫) [Kindle]

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  • 「北」での24年間を 綴った手記です。
    どういう風に拉致されていったのか とか
    実際の生活は どうだったのだろうかと 
    気になっていた事が わかりました。

    それにしても 良く心をしっかりしていられたものです。
    必ず助けてくれると 思いつつも 5年 10年と 過ぎて行くと 諦めていって 心が 壊れていったりしそうでしたけど ご無事で 帰国できたのは 本当に良かったと思います。

    かなり 言葉を選んで 書かれていますが
    本当はもっともっと 色々あったと思います。

    多分 まだ 帰国できない 他の人達の事もあるので 書けない部分もあるのでは、、、、と 思って読みました。

    薫さんの 作業は もしかしたら
    まだ オブラートに包んでいるのかもしれないけど
    わざわざ 拉致してやらせる仕事なのかしらと思いました。
    でも、 そういう内容だから 開放してもらえたのかしら。
    もっと 秘密の内容の作業だと 開放してもらえないのかな。

    まだまだ 帰国できない人達がいます。
    そういう方々が 早く帰国できるようになる事を祈っています。

    拉致が 過去にあり、 
    そして このようにつらい思いをしたという事実を
    多くの日本の国民が 知る事は 大切だと思います。

    この本にも 書かれて いますが
    その国の 国民の全てが 政府と同じ心ではなく
    暖かい心の人もいるという事も書かれています。

    今後の 政府間の やり取りで どうなるか わかりませんがこの国の 国民の方々にも そして 拉致された 人達にも 良い結果が出てくるようになる事を 願っています。

  • 「拉致と決断」という本を読んだことがあります。
    2年前に出た本ですが、
    これには意外なことが書いてありました。

    拉致家族は、向こうでいう「高級マンション」に住まわされ、
    比較的厚遇されてきたと報道されてきました。
    しかし、この本によると、市内のマンションに移されたのは帰国直前であり、
    それまでは狭い招待所でずっと暮らしていたと。
    たったこれだけのことだけど、報道っていい加減なんだなあと。

    拉致に関する報告が先延ばしになるという報道を聞いて、
    ちょっと思い出しました。

  • どのような状況で拉致されたのか、北朝鮮という国が拉致被害者をどう扱っているのか、日本と北朝鮮社会・思想の違い等に加え、北朝鮮にて翻訳業を生業としていた蓮池氏だからこそ肌で感じていた世界情勢・北朝鮮国内事情の温度差・世界各国の制裁がどう生活に影響したのか等が記録されている。北朝鮮という国・拉致問題について深く考えるきっかけとなる1冊。

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著者プロフィール

翻訳家。新潟産業大学経済学部准教授。
訳書に、孔枝泳『私たちの幸せな時間』、『楽しい私の家』、『トガニ 幼き瞳の告発』、
金薫『孤将』(いずれも新潮社)、クォン・デウォン『ハル 哲学する犬』、『ハル2 哲学する犬からの伝言』(ポプラ社)など多数。著書に『半島へ、ふたたび』(第8 回新潮ドキュメント賞受賞)、『拉致と決断』(いずれも新潮社)、『夢うばわれても 拉致と人生』(PHP 研究所)などがある。

「2021年 『韓国の小説家たちⅡ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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