キドリントンから消えた娘 モース主任警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [Kindle]
- 早川書房 (1989年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (364ページ)
感想・レビュー・書評
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んんんん
主人公の推理が二転三転して…
ひとつ戻って、また転がって…、
って感じなんだけど
ひとつひとつの推理に大した根拠がないから
三転目ぐらいで「ハイハイ、この推理もどうせ違うんでしょ」って思いながら軽く読むようになった。
そんな気分で読んでたからか、ラストも尻すぼみで謎が解ける爽快さはまったくなかったです。
むしろ解決パートが見つからなかった。あった?
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何度も読みかけて、何となく挫折していたシリーズなのだが、なんとかやっつけてやろうと思い久しぶりに手に取る。
今まで挫折していたのはなんだったのだろうと思うくらい読みやすく、おもしろく読んだ。ミステリとしては、元々の事件設定がわりあい雑な気がするし、論理を追いかけて仮説を次々組み立てるというよりもむしろ、思いつきでころころ流れが変わりそのたびに読者も振り回されるという感があり、予想していたほど緻密な印象を受けなかったが、それはむしろ作者の狙いのような気もしたし、面白かったのは確か。
理詰めの推理以上に、探偵役であるモースが魅力的で、彼にずっと引っ張られていったような印象がある。なぜか僕はモールのイメージを全然誤解して想像していて、スタイリッシュな中にむちゃくちゃな性格を包み込んだ癖のある名探偵を見つけて嬉しかった。本国で人気があるのはうなずける。もう少し読んでみたいと思った。 -
そうだよなぁ。推理がバチーっと決まることなんて皆無よ。バラバラの事実、他人から聞く話から想像して「こうなんじゃないか」と仮説を立てる。外れるよ。人間味のあるビール好きのモース警部の仮説にずっと付き合ってられるわぁ。久しぶりに本場のパブでフィッシュパイを食べたくなった。ドジ刑事フロストのリアルさもここが原点かしら?