本を読む人だけが手にするもの [Kindle]

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  • 日本実業出版社
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感想・レビュー・書評

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  • 特に印象的だった一言が、
    『読書とは、他人の脳のかけらを自分の脳につなげること』
    本が1冊できるまでに著者は10年もの時間をかけて、インタビューや調査、膨大な文献に目を通している。1冊の本を読むだけで先人たちのその努力や費やした時間を得ることができる。

    教養がある人=いろんな知識を知っている人ではないなぁと思った。沢山の本を読み、先人達の脳を介して物事を多面的に考えることができる人。だから教養のある人は、人の価値観を受け入れられるし、否定しない。これからの社会で大切なことだよなぁ〜と思った。

    これまでの自分はお手軽な、SNSやまとめサイトをみて分かったような気になってたな〜とハッとさせられた。

    これからの時代は、良くも悪くも正解のない時代。一人ひとりが自分なりの『幸福論』を見つける必要がある。
    沢山の本を読んで、先人達の知恵を借りながら、自分の『幸福論』を探していきたい。

  • 普段から本を読んでいるが、実になっているのかを知りたく購入。
    結果、読んで大満足。
    様々な本を読みたくなった。
    読書は「数が勝負なのだ」という。
    良い本に出合うためには感受性を磨く必要がある。
    感受性を磨く方法は、多くの本を読むこと。
    著者は年間100冊読んでおり、今までで3000冊以上読んでいる。
    私自身、年間に60冊程度しか読んでいない。
    読書量が足りないと改めて思い知らされた。
    また、著者は乱読をおすすめしている。
    私自身、振り返ってみると似たような本や、おすすめされている本を読んでしまう傾向にある。
    「外れだったらどうしようと」中々、自分の直観に頼り切れていないところがある。
    今年は様々なジャンルの本を読み、年間100冊を目標にしたい。

  • 「成熟社会」では、「横一線のライフスタイル」は既に終わりを告げている。

    ■レールに乗っているだけで幸せを感じる時代は終わった
    「これをしていたら幸せに生きられる!」という時代は終わっている。
    でも、それを知らせてくれるものはなかなか周囲にない。
    親や教師も教えてくれない。
    なぜなら、彼ら彼女らもその時代に生きた一人だから。

    ■「趣味としての読書」から、「人生を切り開くための読書」へ
    それぞれの「自由(幸福)」を掴むためには、横一線で行動しているだけではダメ。
    自らの自由を編集し、自らの幸福論を持たなければ手に入らない。なぜなら、現代は正解のない問題ばかりだから
    ➡ そのための手段(教養)は、読書でしか手に入らない 
    (というより、読書をしないと非効率すぎて人生があっという間に終わる)

    「みんなと一緒」から抜け出すには勇気がいる。
    でも、「なんか違くね?」と思うには知性がいる。(上手に疑う技術)
    その知性や手段や勇気という切符は読書で手に入る。

  • 本当に自分に必要な本と出逢いたいと思う人には、習慣化した乱読がおすすめ。とにかく数をこなす。たくさんの本を読む。

  • 大学の参考図書に指定されていた本
    太字部分を流し読み
    今の時代になぜ本を読むことが大切なのかを改めて理解することができた。

  • いい本でした~。

    読書をするモチベーションを得るならまずはこれでいいのではないでしょうか。

    「本を読むことは誰かの人生を追体験すること」です。

    なぜ読書が良いのか、という点も医学的な根拠を挙げつつ論じられています。

    齋藤孝『読書力』岩波新書を上回るクオリティだったと個人的には思います。

    読書のモチベーションを高めるならまずこれで。

    これの後に『知的複眼思考』も読むと良いと思います。

  • 趣味としての読書から人生を切り拓く為の読書へ。20世紀型の成長社会が象徴する「みんな一緒」という時代から、21世紀型の成熟社会が象徴する「それぞれ一人一人」の時代へ。これからは自分で自分の幸福論を築く必要がある。そのためには読書が欠かせなくなった。人生の糧を得る手段としての読書。今後、本を読む習慣のある人とそうでない人に二分される階層社会がやってくるだろう。

  • 久々にあかん本

  • 「みんな一緒」の成長社会から、「それぞれ一人一人」の成熟社会へ変化している時代。
    成熟社会では読書をしない人は生き残れない、なぜなら、を学べる本。
    民間校長として和田中学校の校長を務めた藤原和博さんの、中学校図書室改造は圧巻でした。
    私は人が本を読んでる姿を見るのが好きなのですが、そういうことか、、この本で感じました。
    また読みたい本が増えてしまいました。

  • 藤原さんからもう新しいものは出てこなくて、自分で実践あるのみ、っていうのは分かってるんだけど、つい読んじゃうのよね。

    今回頷いたのは、学校で読まされる「名作」はつまらない、という点。その通り!(勿論、後年読めば感想は違うよ)
    その点で、本書の一番の価値は「付録 藤原和博の「これだけは読んでほしい」と思う本・50冊」。特に絵本の紹介とか、新鮮且つ感動的です。

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著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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