- Amazon.co.jp ・電子書籍 (291ページ)
感想・レビュー・書評
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切った張ったのヤクザ小説ではない、いや少しはあったかもしれないが。義理人情を重んじる阿岐本組長が構える小さな組。代貸の日村、若衆4人。素人衆に信用されてこそヤクザの稼業が成り立つという。町工場の借金の追い込みをかけるが、技術を活かして建て直しを図る。更には倒産しかけた梅之木書房の社長に阿岐本組長が治まり日村と共に様々な改革を施し売上を伸ばす。しかし、そこにマル暴の刑事がちょっかいを出し事件が起こる。片山編集長が若衆真吉に贈った万年筆の件、ちょっとホロリとした。弱気を助け強きを挫く、まさにそんな話だった。
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倒産寸前の出版社を兄弟分の組長が手に入れた。
一度出版社の社長をやってみたいと思い立った阿岐本。
兄弟分のよしみで出版社の経営を引き受ける。
渡世の仁義、義理人情。
博徒の任侠が出版社を救う。 -
業績が悪化した会社などをやくざが再建を手伝う任侠シリーズの第一弾。任侠学園、任侠浴場を読んだ後に、第一弾を読んだ。リズム感は任侠学園、任侠浴場の方が整っているが、キャラクター設定は明確で読み心地は良い。
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任侠書房 任侠シリーズ
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プライド。
こだわり。
礼節。
仁義。
なにより面子。 -
倒産寸前の会社の経営をヤクザの組長が社長となって立て直すという話。
実社会でヤクザの方とかかわることは勘弁してもらいたいが、小説の世界だと非常におもしろく逆にヤクザを応援してしまう。
「ごくせん」もそうだがこういう設定はなぜ引きつけられるのか?勧善懲悪。正しいモノは正しく、間違いは間違い、悪は悪と白黒はっきりとスカッと解決してくれるからだろうか?