カンフー・ジャングル(2枚組)(初回限定生産) [DVD]

監督 : テディ・チャン 

出演 : ドニー・イェン  ワン・バオチャン  ミシェル・バイ  チャーリー・ヤン  アレックス・フォン 

• ギャガ

感想・レビュー・書評

[daiyuuki24さんの感想 · 2022年12月31日]

南拳王の呼び声高い洪家拳の達人が、トンネル内で殺された。
遺体の状況から、素手で殺害されたと鑑定された。この事件を知った私的試合で殺人を犯し服役中のハーハウ・モウ(ドニー・イェン)は、事件捜査中のロク警部(チャーリー・ヤン)に会うため刑務所内で乱闘騒ぎを起こす。
やむなくハーハウに会いに来たロク警部に、ハーハウは即時仮釈放を条件に捜査協力を申し出、この連続殺人はカンフーの教程「まず拳、次に腿、そして武器、内外合一」にしたがって起きていると断言する。
彼の預言通り武術界のチャンピオンが、次々に殺害された。
ハーハウからの手掛かりと現場に残された隠し武器のレプリカから、警察はついに容疑者をフォン(ワン・パオチャン)と断定し隠れ家を見つけるが、ハーハウも突如失踪してしまう。
この事件の背後にある犯人の意図は？服役中にフォンと面会していたハーハウはフォンの共犯なのか、ハーハウが警察に協力する意図は？武術界ナンバーワンをめぐる激闘が、始まる。
今回は武術界ナンバーワンを目指す武術家たちの戦いと武術家連続殺人事件の捜査というサスペンスミステリーを融合しているので、いつもはヒーローを演じているドニーが本当にヒーローなのかが終盤までグレーだし、ワン・パオチャンの犯人の意図がじょじょに明らかになるミステリーサスペンス色が強い展開がスリリングだし、ワン・パオチャンが拳・腿・武器などの達人(シン・ユー、ルイス・ファン、ユーカン)にそれぞれの達人の得意技で戦って倒すバトルやラストの深夜の高速道路で車が走る中でドニーとワン・パオチャンがカンフーの全ての技で戦うカンフー映画の全てを集約したスーパーバトル、武術界ナンバーワンを目指す修羅道を行くワン・パオチャンと武術家として何が大事か模索するドニーを通した武術家の内面性を熱く描くドラマが組み合わさって、ドニーがカンフー映画に対するリスペクトや愛情を熱く描く傑作カンフー映画に仕上がっています。
カンフー映画の先人たちのカメオ出演やカンフー映画マニア感涙のエンディングも、楽しめます。

[勝沼 悠さんの感想 · 2017年9月8日]

　武術の達人が次々殺される連続殺人事件が。誤って人を死なせた武術家が仮釈放され犯人を追う。

　ドニー・イェンはいうに及ばず、他の人達も良質の格闘アクションがどんどん展開していく。カンフー・アクションとしてのレベルは高い。
　武術家の果し合いを殺人事件として描くアイデアも面白い。
　惜しむらくは最後のバトルの終わり方が少し物足りないか。まぁ武術を殺しに使ってはいけないというメッセージを考えるとあういう終わり方しかないか。。。

[Hutladenさんの感想 · 2016年4月6日]

ドニー･イェンのカンフー映画！という説明不要の説得力よ。
美しいなぁ。
敵役のワン･パオチャンもキレッキレでいいですねぇ。ドニーもさすがにお歳なので速さ的にはこちらに軍配か。

なんか見たことのある人が…と思ったら多数のカメオ出演ありで、エンドロールで丁寧に解説されてました。
レイモンド･チョウってまだ存命だったのね

[gmindさんの感想 · 2016年10月8日]

最近あまり見なくなったカンフー映画。2015年の公開ということで現在でもつくらているのが嬉しい。今回は最後にこれまでのカンフー映画のレスペクトを意味するシーンが流れ、カンフー映画に対する熱い思いを感じることができる。
作品も武闘派連続殺人事件という形でいろいろなカンフー技を見ることができるように作られており、場面設定もいろいろ練られている。特に最後の戦いは高速道路という意表をついたもので、トラックの止まっているレーンの幅の中での戦い、その両側は車が時折通るという設定になっている。ワイヤーアクションがやや不自然さがあった以外は永久保存版にしたいようなアクションの数々でした。

[びみさんの感想 · 2016年5月4日]

半分もわからない私みたいなにわかカンフー映画好きでもあのエンドロールは泣く。