ハーモニー [DVD]

出演 : ハーモニー 
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4534530090829

感想・レビュー・書評

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  • 原作者の魂の叫びなのか。

    生と死。

    「やさしい社会に殺される」という言葉にグッときた。

    人間にマイクロチップを搭載するような、メディケルケアが発達し、脳や心身が電子に管理されている社会。

    命までも管理されてしまう社会というのは、今よりも恐ろしいな。

    健康長寿、痛みを感じないことが果たして幸福なのか。幸せな世界なのか。

    難しいところ。

    意識や脳科学のことを扱っていて面白い。

  • 伊藤計劃によるSF小説「ハーモニー」の劇場版アニメ化作品。
    WatchMeと呼ばれる体に埋め込む恒常的体内監視システムによって健康の維持が約束される一方、そのシステムを利用した「同時多発自殺事件」が発生して、人類の危機が迫る。
    犯行声明の追い打ちが、誰かを殺せば自殺からは免れるが、誰も殺さなければ殺される(自殺させられる)という過酷な状況。

    原作は随分前に読んだんですが、映像化されているものを見つけたので見てみました。原作を読んだ当時も残虐描写に堪えないと感想が書いてありましたが、映像化でさらに先鋭化されてます。つらい。登場人物の過去・背景も結構辛辣なものなので、これもまたつらいところです。まあでも現実を見ると大陸の方の国とか監視社会を受け入れる代わりに便利を享受するという方向に行っているので、その未来はこんなんなってもおかしくないよなとは思います。とはいえ、自分が生きている間はここまでいかないだろうから、やっぱり便利を取るかな。小市民ですね。

  •   なかむらたかし、マイケル・アリアス監督。山本幸治脚本。アニメーション製作はスタジオ4℃。
     原作の設定や世界観を忠実に再現しようと企て、原作小説での「語り」の部分も人物のセリフに取り入れた結果、やたらに冗長なセリフの多い「動かない」アニメになってしまった。アダプトとしては失敗とみるべきなのだろう。
     とはいえ、映画版では以下の2点が小説の設定や展開と異なっていることには注意しておきたい。(1)小説版では、WatchMeプログラムは大人になってからインストールされるという設定だったが、映画版では子供のときから体内に入れられていて、大人になったあとで起動される――「ハーモニー」プログラムと同じ設定だ――とされていること。また、(2)ラストシーンでのトァンとミァハのやりとりの中で、トァンのモチベーションが「ミァハが自分にとってのアイドルだったあの頃」に戻りたい、というかたちで表現されていたこと。つまり、より「セカイ系」的な主題が前景化されている、ということ。
     前者は「ハーモニー」の外部を考えるうえで、後者は最後にトァンが何を選びとっていくのかという選択の意味を縮減させてしまう点で、問題含みの改変と思うのだが、いかがなものだろうか。

  • 好きだったミァハはいなくなっちゃうから

  •  伊藤計劃、原作。

     体に埋め込まれたチップ的なものによって、<健康>を完全に管理された社会。
     監察官のトァンには、学生の頃自殺してしまった友人、ミァハがいた。

     「屍者の帝国」が魂の行方の物語であれば、こっちは<感情>の行方の物語か。
     健康を管理するということは、結局は感情も縛ることであって、それに反することが正しいのか、正しくないのか、と結構話は重い。
     うん。未来都市な感じで絵は、軽い分重い。
     「屍者の帝国」の真逆だな。

     ミァハの壊れっぷりがすごくて…。
     単なる中二病かと思っていたら、さらっとすごいこと言ってたよ。
     ま、だからこうなった、的な展開はステレオでないとは言えないけれど。

     なんだかんだと、2作品とも面白かったです。
     なんで、「虐殺機関」も楽しみにしてます。
     あと、RYOがやっぱりいいです。うん。

  • 10%しか読んでなかったけど笑、全然理解できたし面白かった〜終わり方よかったな、後日談とかやられてもあれだったし
    原作もちゃんと読もうっと

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