日本は「パッケージ型事業」でアジア市場で勝利する―顧客価値起点で考えるビジネスモデルへの転換 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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  • 【「パッケージ型事業」でアジア市場で勝利】

    A.近年、日本企業はアジアにおいて、過去のような優位性を保てなくなっている。その理由として、次の5 つが挙げられる。
    1.自前単独での事業を展開することに固執してしまう。
    2.事業の経済的価値を、顧客に対して明確に示せていない。
    3.現地の市場ニーズを把握する情報収集力が弱い。
    4.事業全体のリスクを管理・判断する能力が低い。
    5.戦略策定や重要な意思決定のスピードが遅い。

    B.この先、日本企業がアジア事業で勝っていくためには、製品単独事業の考え方から脱却し、製品のみならずオペレーションやマネジメントにまで食い込んでいくような事業展開が必要である。つまり、製品単独事業から「パッケージ型事業」への転換が求められるのだ。パッケージ型事業とは、製品、保守・運用サービス、人材の育成などを組み合わせ、顧客に対する提供価値を実現するビジネスである。
    例えばGE(ゼネラル・エレクトリック)であれば、発電設備を販売するだけでなく、インターネットで稼働データを監視することにより、保守・運用サービスまで合わせて販売している。

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著者プロフィール

野村総合研究所 フェロー
1988年精密機器メーカー入社後、大手企業向け営業改革、1994年より10年の明国駐在期間中は、マーケティング、M&A、新規事業開発などのプロジェクトマネージャーを歴任。2005年にNRIに参加後は製造業コンサルティングに従事。2012年同社初のパートナー、2021年4月に同社初のフェローに就任。
米国公認会計士、中小企業診断士

「2022年 『価値創造経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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