キッチン戦争 [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 現役料理人の方が書いた作品。

    料理バトル系の番組は大好きで、小説として料理バトルを読むのは初めて。

    フランス料理のコンクールなので、出てくる専門用語で一旦つまずいたりするけど基本的には読みやすくて、読んでいく途中で私の場合はお腹が空いてきます(笑)この料理食べてみたいな〜って思いながら読んだり、大会中のハプニングではプロはどう対応するんだろうとか、食材の仕入れとか、メニューの組み立て方とか、いろいろこの業界の裏をのぞくことができて楽しかったです!

    主人公の滝沢 葉月と、葉月といっしょにコンクールに臨む登場人物みんな素敵でした。あ、でも沢田さんにはちょっとイラッとしちゃったけど(笑)

    【心に残った言葉】
    料理は今を生きている人だけではなく、ここにいない人とも自分が繫がっていることを教えてくれる。
    (滝沢 葉月)

  • フランス料理人の主人公・葉月が料理コンクールに挑戦する料理物語。

    そんな主人公の祖父は戦後はじめて世界的なフランス料理のコンクールで優勝した滝沢征爾で…。

    図書館でのレファレンスや、国会図書館で調べるシーンなど、厨房シーン以外にも見どころのある小説でした。

    料理を食べるほうは一人。
    でも作る側、料理人を支えているのは、師や道具を造る職人やたくさんの人だということ。

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著者プロフィール

作家・料理家。1981年生まれ。服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、2005年『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。同作は芥川賞候補になる。作家として作品を発表する一方、全国の食品メーカー、生産現場の取材記事を執筆。料理家としても活動し、地域食材を活用したメニュー開発なども手掛ける。『ぼくのおいしいは3でつくる―新しい献立の手引き』(辰巳出版)、『もっとおいしく作れたら』(マガジンハウス)、『低温調理の「肉の教科書」―どんな肉も最高においしくなる。』(グラフィック社)など著書多数。

「2023年 『樋口直哉のあたらしいソース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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