「30 デビュー」。お互いの恋愛不慣れで自分に正直な感じに、そうだよね、これぐらいの年齢までひとりでいれば、こういう感じだよね、と、微笑ましいのか恥ずかしいのかわからない気持ちに。でも、気持ちが寄り添えるのは相性がいいってことにほかならないから、うまくいってよかった。
「その腕の中はきっと甘い」。お互いに言葉が足らない系。相手を思いやる気持ちはふたりともに充分、充分すぎるほどに見えているのに、むしろそのおかげですれ違ってしまうという。優しいふたりなので、本当にうまくいってよかった。
「いつか青くとけていく」。これは、非常に切ないというか、痛い話。春野くんよりも消えざるをえなかった友也くんのことが気になった。離れてからの葛藤はいかばかりだったかと思うと、本当に苦しい。