草原の実験 【プレミアム版】 [DVD]

監督 : アレクサンドル・コット 
出演 : エレーナ・アン  ダニーラ・ラッソマーヒン  カリーム・パカチャコーフ  ナリンマン・ベクブラートフ=アレシェフ 
  • TCエンタテインメント
3.59
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4562227883638

感想・レビュー・書評

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  • セリフなしの映画。
    背景とか人間の関係性とかが良く分からないが、最後の場面を観れば、そこにある些細なやり取りは何も意味を持たなくなることが分かる。
    セリフなしの分、カメラワークでの表現など、作品の芸術性に目が奪われる。

  • 別途

  • 映像の美しさはバッチリ!
    トラックを真上から映したショットでもうやられた
    女の子が超絶美人
    夕日をバックに三つ編みを解くシーン、よくこんなショット思いつくなー

    翼のない飛行機によりSF的世界かと思ったが、それ以外には特にSF的要素はないんだよな。トラック、双眼鏡、自転車などもキンザザのようなレトロSFの小道具かと思ってたが、別にそういうわけじゃないか

    どこまでも続くユーラシア大陸の草原を見るにつけ、モンゴルにもう一度行きたいなーと思った

    とにかく良かっただけに、あのラストをどう解釈したらいいのやら……

    反核メッセージではないと思いたい
    永遠に続く日常(とはいえいろいろと出来事はあるんだけど)が一瞬にして失われてしまうということであれば「この世界の片隅で」と同じか?
    それは核ではなく自然災害かもしれない
    でもタイトルの「実験」が原題どおりだとするとやっぱり核なんだよなあ

    そのあと夢でやたらとこの映画のイメージが出てきたので、かなり自分に刺さったんだと思う

  • ☆☆☆
    言葉がなくとも、人のつくる表情というものは、その人を語り出すものだ。
    娘とふたりで暮らす父、この父の顔は“一切の理屈や甘え、許容というものを受けつけない”頑固さや、頑な世界観を感じさせる。
    そう私の父の表情はまさにこんなだった。

    考えてみればもうしばらく、こんな顔を見ていないことに思い当たる。「世の中が優しくなったのか」「物分かりが良くなったのか」とも考えるが、…
    今を生きていてそんな感じは全くしない。人の表情は優しくなったのに、社会の環境はむしろ、「息苦しさ」が増し、「人を信じる力は弱められている」といったのが実感だ。

    あの大草原美しさのなかで暮らすあの父と娘の関係。被爆する父。この地を捨て新しい土地を目指そうとした娘の姿。それらは核の実験によって、人命が失われ、美しい自然が破壊されことを対比して訴えているのか?

    ラストシーンに至るまで、意識はすべて視覚からの美しい映像と素朴な日常に釘付けになっていた。それは伏線だった。

    2017/05/05

  • 荒涼とした草原が舞台。(荒野の枯れ木といえば「サクリファイス」)
    《すでに終末が訪れている》かのような静謐さ。
    その中で育まれる、父娘、異性の交流(地元ヤンキーの馬少年、カメラ少年は魔女宅のトンボ)。
    干された二枚のシャツが風を受けて絡み合うように、睦まじくあやとり遊びをしている二人を、二人が愛した土地を、唐突に剝ぎ取っていく容赦ないラスト。

    こんな世界では、いったん昇りかけた太陽も、没する。

    台詞のない映画といえば、「ツバル」「最後の戦い」を思い出すが、本作は言葉を発しないことで絵画的映像に雄弁に語らせている。
    主演含め、ここまで美しい画面設計はなかなか見当たらない。
    テーマや題材がシンプルだからこそ、画面に寓意を付与して奥行きを持たせる。
    いくらでも深読みできそうだが、深読みなどしなくても十分に味わい深い。不思議な味わい。

    だが、ファンタジーではなく現実なのだ。

  • 「ブレスト要塞」は普通の戦争映画だったのに、台詞無しでこんな珠玉の作品を送り出したアレクサンドル・コットって一体?!

    通りがかりで少女に恋する若者役の子、「スーツ」に出演していたサーシャみたい。この作品中でも曲芸披露してくれるが、そういうの得意みたい。現地の若者役の人、少女のお父さんも素敵。

  • 周囲に誰もいない草原で暮らす父と少女。
    少女は時折近くに住む青年の馬に乗せてもらうのだった。
    ある日、水を求めて車でやって来た青年に少女は写真を撮ってもらうのだった。

    草原での生活に言葉はいらない。
    圧倒的に美しい美少女を眺めるのにも言葉はいらない。
    ふつふつと湧き上がる怒りを語るのにも言葉はいらない。

  • ん~…眠たい状態のまま観たら本格的に睡眠に入ってしまいそうな…そんな映画だったんですけれどもまあ、なんとか最後まで観れました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    どこぞのサイトでも書かれてあるように主役の少女が美女ですねぇ…この美女を観るだけでも一見の価値ありですね!

    ↑というようなことを言うとなんだかこの映画がアイドル映画の様相を呈してきてしまいそうな気がしなくもないですけれども、解説サイトとかに書かれてあることを読んでみると何やらロシアが過去に起こしたことに着想を得ているそうな…。

    まあ、ラストでそれが分かったりもするんですけれども、自分としましてはまあ…そういう歴史的なことは(どうでも)いいかなぁ…と。

    主役の彼女を取り合う男二人…この男の子たちがどちらも田舎臭かったり、ヒョロかったりしたのが何だか自分はとっても良かったですね! ヒョロい方はなんというか本当に頼りなく感じましたし…向こうでも「草食系男子」みたいのが増えているんでしょうか?

    まあ、それはともかくとしてヒロインは美しいんですけれども、演技的なものはだいぶアレでしたね…あえて無声映画にしているんですけれども、声出さないと何だか不自然だなぁ…みたいな風に感じたシーンも無きにしも非ずでしたよ…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • そこに意味はない。
    だから妄想をする。

    綺麗な世界。
    だから、人はそれを汚さずにはいられないのか。

  • タイトルがストレートですね。
    監督がロシアの新鋭らしいですが、尖りすぎではないでしょうか?笑

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