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- / ISBN・EAN: 4589921402897
感想・レビュー・書評
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最後まで見れたけど、けっきょくコイツの本当の顔ってどんなんなんだろ。
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ハン・ヒョジュさんがチェコまで逢いに来てくれたから、それだけで★5つを付けたい私ですが、余程のことがなければ5つを付けないことにしているのでグッとこらえましたよ、えぇ。
毎日姿形が変わるなんてあり得ないわけで、一風変わった設定のお話ではありますが、それによって引き起こされるであろう本人の苦悩、そして恋人にも待ち受ける試練については妙に生々しいものがあるなぁと思いながら観ていました。
愛情というものは何に対して生まれるものなのか。外見なのか、内面なのか。外見よりも中身が大事とは言うけれど、やっぱり外見だって気になるわけで。本当に美しいのはウジンの内面なのか、それともウジンを受け入れたイスの内面なのかも考えさせられました。
要所要所のシーンが綺麗でしたしギターが奏でる音楽も心地よく、適度な笑いあり、しっかり泣かせてくる場面もありでとても楽しめました。 -
内面の美しさという題名だけど、とっても外面が美しい。画のつくりは個人的には大好きでした。
姿が変わってしまうことにより、その人がわからなくなってしまう恐怖は痛いほどわかる。
姿が変わらなくても、見失ってしまうことなんて現実的にしょっちゅうあると思うんです。それに関してはメメントと同じような衝撃を受ける。
でも、何はともあれイスがめちゃくちゃ可愛い。
2016/10/30 -
SFチックな設定にところも戸惑ったけど、見てたらそんなこと気にならなくなる。なぜならハンヒョジュちゃんがとにかく美しい。ため息!インテリアショップの店員ってところも、英語を話すところも素敵。
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目が覚めるたびに顔が変わってしまう。顔どころか性別、年齢、人種まで変わる。
有り得ない話をそれはそれは丁寧に描いた恋愛ファンタジー。
凄いですね、この監督。設定だけなら不条理SFです。これを大真面目に恋愛映画にしてしまう処が凄い。
総じてイケメン、美女になっているような気がしないでもないですが。
秘密を知っているのは母親と親友だけ。その親友を窓口に特注高級家具を製造して生きている、つまり誰とも合わなくても済む仕事。
ただ顔が変わっても買い物には行くわけで其処で彼女を見初めてしまう。
寝ると顔が変わるので3日間完徹して彼女とデートし彼女のハートを掴みかけるが、帰りの電車で寝込んでしまい禿たオッサンになってしまう。
もう会えないと思い悩むがどうしても彼女を諦めきれず、見習社員になって会社に潜り込み彼女に告白する。可愛い女の子の姿で。
そう、これは究極の「恋愛は中身か外面か。」と言う古今東西答えのない命題に対する回答なんですよね。
もちろんこの映画にも正解はないんですけど。
彼女も彼を愛してしまうが結婚になると現実的な問題が立ちはだかり二の足を踏む。
そう、家族に紹介も出来ないんですよね。近所付き合いも出来ない。遠い場所で事故にあったら確認も出来ない。愛しているのに。
このファンタジーと現実の絶妙なブレンド感が面白い。
彼女は悩んで悩んで睡眠薬が無いと眠れないようになり遂に入院する。彼も別れを決意し遠くチェコで一人、家具を作る。
毎日顔が変わるのにパスポートどうしたんだろうとフッと思ったけど。別れて半年?1年?彼女は意を決してチェコに彼に会いに行く。そして彼女からプロポーズ。
いいですね。鉄壁のハッピーエエンド。トンデモ設定を泣ける恋愛映画にしてしまう、この力技が素晴らしいです。お勧め!
P.S.
ヒロインは「トンイ」の主演女優ですね。
ずっと見てたのに気付きませんでした。凄く綺麗になってます。 -
THE BEAUTY INSIDE
2015年 韓国 127分
監督:ペク
出演:ハン・ヒョジュ/パク・ソジュン/イ・ドンフィ/上野樹里
http://gaga.ne.jp/beautyinside/
インテリアデザイナーのウジン(男性・29歳)は18歳のときから眠って目覚めるたびに外見が別人になってしまう奇病(?)になってしまった。単に別人、と言っても老若男女さまざま、しかも性別や年齢のみならず外国人の場合まである。日替わりで外見の変わるウジンは当然まともな生活が送れないのみならず恋愛も基本ワンナイトラブ(※死語?)イケメンの日に女性をナンパしても、朝になったらハゲオヤジの姿でこそこそ逃げ出すはめになる。そんな彼の秘密を知ってなお理解してくれているのは、母親と、親友のサンベクのみ。だがある日ウジンはイスという女性に恋してしまい・・・。
この奇抜設定を「そんなことありえない」「物理的に不可能」と引っかかってしまう人はこの映画を見ないほうがいい。とりあえず、そんなことが起こり得るかどうかは置いといて、そんな状況になったら人はどうするか、というシチュエーションを素直に楽しめればかなりの傑作。テーマは非常にシンプル。要は「(恋愛において)大事なのは外見か内面か」という普遍的なやつ。毎日外見の変わってしまう恋人を、中身は同じだから、と愛し続けることは果たしてできるのか?
もちろん外見より中身でしょ!と言いたいところだけど、毎日顔が変わるとなるとこれは確かに困る。映画はきれいごとだけではなく、結局「イケメンに限る」な現実もコミカルに描いているし、戸惑い→受け入れ、からの、さらなる問題、やっかいな恋人を愛してしまったイスの心の揺れ動きを丁寧に拾ってあるので説得力があり、突拍子もない設定なのに自然に感情移入して見ることができました。
何より、イス役のハン・ヒョジュが魅力的なのがいいですね。若い頃の大塚寧々に似てる(笑)毎日顔が変わるウジン役はなんと123人(!)の俳優が演じているのだけど、そのうちの一人が日本の上野樹里ちゃん。出演時間はとても短いけれど重要なエピソードを任されていて、見た目は女の子でも中身は男性、という設定のせいか、ちょっとラスフレの瑠可役を思い出しました。
美女と野獣みたいに、どんな外見でも本当に愛してくれる人が現れたら魔法が解けて元の姿に戻れたりしないかなって、ちょっと期待しちゃうのだけれど、そうそう上手くはいかず。でも納得のラストで、エンドロール後にちょっとした伏線回収というかほのぼのエピソードもあり、とても良い気分で映画館を出れました。
唯一、気になった点は、毎日顔が変わってしまうんじゃ免許やパスポートも取れなくて大変だろうなと想像していたのだけど、ウジンは普通に車を運転しているし、最後には海外にまで行ってしまう。そこはちょっと、いくらファンタジー設定にしても整合性が欲しかったかな。