- Amazon.co.jp ・電子書籍 (133ページ)
感想・レビュー・書評
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二人の女性のふたり旅。
ばななさんの小説はいつも優しくて、なんだか心が疲れていたり傷ついていたりしているタイミングの人にピンポイントで刺さり、おそらくとても癒やしを与えるストーリー。
この物語も、それぞれに結構辛い体験をした直後に、ふたりのいとこ同士がイギリスのランドエンドという、文字通り世界の果てのようなところに旅して、お互いに心の安らぎというか平穏を取り戻していく過程のお話。
ひとつひとつのエピソードや、心優しい素敵な登場人物たち、とくに二人の祖母であるスナックみどりのママ。
彼女のことがとてもとても大好きだったんだろうなぁ、というちどりの言葉がいちいち染みる。
何もかもが暖かく、優しく、傷口を癒してくれるような文章。
これぞよしもとばななワールド。
夕方になって窓を開けると気持ちのいい風がおだやかに吹いていたので、まだ明るい青い空と雲と、古びた白い壁の建物を見ながら、ベランダで窓枠に持たれてずっと読み続けた。
不思議なもので、その本を読んでいたとき、そのときどこで、どんな状況だったのかを明確に覚えている本というのがある。
多分この景色と、この風と流れていたビル・エヴァンスのHow My Heart Sings #2 (Live)を、この小説のタイトルを目にするたびに思い出すんだろうなぁ。
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ん〜吉本ばなな節
人間の寂しさとか、
愛しさ、とか、、、
物語に流れる空気感がいい〜
異国の静かな街、ってのがまたいい〜んだろうな
食べて、寝て、泣いて、笑って、少し先の未来の話をして、セックスして、、、
限りなく日常なのに、
非日常な旅の途中ってのがいい
やっぱりここに戻りたくなるよ、吉本ばなな、笑