- Amazon.co.jp ・電子書籍 (320ページ)
感想・レビュー・書評
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そもそも生きるうえでなぜ生きがいが重要なのか、どのようなときに生きがいを感じるのか、どのように生きがいを認識するのか。
生きがいをもとめる心、どのようなものが生きがいに対象になるのか。
また、生きがいを喪失した人の心はどのように新しい生きがいを見出すのか・・・
この本によってあらゆる「人間の心の姿(有り様)」というものを広げて見せられた気がした。そうすると、自分もマイノリティかもしれないが異常ではなく、全体の一部でなのではないかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了するのに時間がかかった。気軽に読み流せる本ではない。
「生きがい」というタイトルはポジティブだが、本書の前半はこれでもかと言わんばかりの「絶望」の分析。
うつの人が「少しでも前向きになれたら」と願って本書を手に取ることはすすめない。増悪すると思う。
それでも読むなら後半から読んだほうがいい。
名著と名高い本書だが、著者の思考がオールオアナッシングというか、やや極端な気がする。
ところどころ論理に飛躍があり、いきなり日本刀で斬りかかられるような(悪い意味での)"威圧感"があり、読んでて疲れた。
エッセイというよりは哲学書。精神性の「深淵」を覗いてみたいという人にはすすめるが、元気のあるときに読むことをすすめる。 -
この本は「生きがい」の正体について書かれている。普段何気なく暮らしていると、自己の生きがいについて考えることは少ないかもしれない。それこそ、難病を患ったり、がんやハンセン病、また死刑囚といった死を思うことがないならば考えない。
そんな中、自分をみつめ考え、感じることが多い人。どうしてもそうしてしまう人には新たな視野を与えてくれる本だと思いました。 -
精神科医である著者が、これまでの研究やハンセン病療養施設での勤務から得た知見をもとに、生きがいについて深く考察している。
生きるのが苦しい時間の方が、かえって生存充実感を強める。
苦労して得たものほど、大きな生きがいをもたらす。
使命感に生きる人が、最も生きがいを感じやすい。
現代文明の進展、すなわち合理化、利便性などの追求は、努力して得ることの「喜び」「満足感」さえも奪い去り、生きがいを感じにくくさせる。
生きがいの対象の特徴は、軽重の比較を超えており、「無償」の活動であり、「やりたいからやる」ものである。 -
国際関係学科 渡邊あや先生 推薦!
津田生必読の書。人生に寄り添ってくれる一冊です。 -
生きがいを感じるものにはどんなものがあるのか。人によって何に生きがいを感じるのかは千差万別であることが述べられており、自分が生きがいを感じているものに気付くきっかけをくれる本。
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生きがいという、曖昧に使われがちな言葉に具体性を持たせ、生きがいの感じ方にパターンをあらわしている。探求の仕方が、一度大きなショックを受け生きる意味を見失った人のインサイトによるもので、ほとんどの人からするとなかなか境遇を自分に重ねづらい部分はある。
読んで学びは得たが、うまく自分にとりこみ活かすフェーズでまだイメージがわかない。