男装して王子様と結婚したらなぜかベタ惚れされました?【特典SS付き】 (ジュエル文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2016年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (303ページ)
感想・レビュー・書評
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【ネタばれ&辛口感想注意】
Kindle版読了。
とある使命を帯びて政略結婚に臨んだ男装ヒロインと、その美貌で国内外の女性達を魅了する軟派な王太子ヒーローとの政略結婚から始まるラブストーリーです。
ヒロインの国は政略結婚で和平を結ぶつもりはなく、男装したヒロインを輿入れさせてヒーローの国を怒らせて戦争を仕掛けるつもりでしたが、ヒーローがヒロインに一目惚れした事で計画が狂ってしまいます。
それでもヒロインは諦めずに、あの手この手でヒーローを怒らせようとします。
…男装しているヒロイン、という設定である程度の予想は付いていましたが、ヒロインがとにかく子供っぽいです。
戦争が目的のヒロインの国にしてみれば、淑女教育をされていない奔放に育った田舎育ちの娘の方が都合が良かったのかもしれませんが、百戦錬磨のヒーローに口説かれて、いちいち子供のような言動で突っかかるヒロインに読みながら疲れました。(^_^;)
あと、ヒーローが遊び人設定というのが、個人的に好きになれませんでした。
ヒロインに自分以外の女性との過去について聞かれ、「私と彼女の事だから他の人には話したくない」と答えるヒーローに「なんじゃ、そりゃ」と呆れました。
一見、正論に聞こえますが、不誠実だったヒーローの自業自得が招いた結果なので、「お前が言うな」と開いた口が塞がらなかったです。
そこは、「昔の事は変えようがないけど、今はヒロインだけ」と慰めにしかならなくても、誠心誠意を見せてヒロインの不安を取り除いて欲しかった…。
ヒロインの国もこれからどう動くのか分からないという、随分中途半端な所で物語が終わってるなーという感想を持ちました。
大変残念ながら、今作は珍しくヒロイン、ヒーロー共に好きになれなかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示