君と夏が、鉄塔の上 [Kindle]

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.24
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本棚登録 : 116
感想 : 14
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感想・レビュー・書評

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  • 自転車で飛ぼう、鉄塔の上に座る不思議な少年の正体を突き止めよう。中3の夏休みの出来事、青春の一コマを描いたファンタジー。単純に楽しめた。

    それにしても、鉄塔マニアって本当にいるのかな、会ったことないけどな。

  • 蝉の声を聞きながら読みました。
    知識だけでなく五感で、移ろいゆく世界に向き合うこと。長いようで短い夏休みにぴったりの小説でした。小学校か中学校くらいで出会いたかった。読書感想文に選んでたかもしれない。

    主人公曰く「僕らの趣味は〜ややもすると気持ち悪い部類」とのことのですが、好きなことがある、のめり込めることがあるってとても素敵だなと思います。
    読みが浅いのか、正直キャラ造形やストーリー展開についていけない部分が多々あったけど、そこを差し引いても読んでよかったです。明日から鉄塔を見る目が変わりそうだし。

    (1番のモヤモヤは明比古!この感想を見つけて下さった方に、どう読んだのがお聞きしてみたいです。)


  • 鉄塔の詳しさが面白い!

    破天荒な少女と何処にでも居そうな少年だけど鉄塔愛溢れるな主人公とその仲間達が繰り広げる夏休みの不思議な出来ごと。

    少年たちが過ごす夏休みの日常が描かれて遥か昔の自分の夏休みに重ねながら、当時の夏の空気感や日差しなど想起させるものがありました。

    突拍子もない帆月の行動と鉄塔の上に座っている少年との出会いと鉄塔と荒川の辺りを舞台にその謎を
    追いかけながら少年少女たちの事情や心の機微が交差し、その中での冒険と心の成長を感じつつ、ワクワク、ドキドキしながら後半にかけて読み進め、楽しめたお話しでした。

    そして、読み終わると鉄塔を見つけたら思わず観察してしまうかも。
    それと、少年が座ってないかな?なんて探してしまうかもw

  • 本流からちょっと外れた3人の夏休みのお話。
    ラスト怒涛のようにいろんなことが溢れ出したけど、知りたいことはわからないままだったなぁ。
    ふわっと終わっちゃった感じ。
    比奈山くんにも、救いを与えて欲しかった。

    2024/01/18 20:12

  • Unlimitedのリコメンドに表示されて
    いた作品。タイトルチョイスではなく、どちらかと言
    えばジャケットチョイスかも。

    主人公は鉄塔(送電線繋いでるアレ)をこよなく愛す
    る地味な中学生男子。日常的に奇抜な行動を取る同級
    生女子とひょんなことから会話し、知らぬ間に不可思
    議な事象に巻き込まれていく・・・というストーリー。

    ジャンルで言えば間違いなくファンタジー。この作品
    内で起こる事件はどれも荒唐無稽であり、改めて考え
    ればかなり無茶苦茶なのだが、読書中にそれを感じさ
    せない技量は見事。ファンタジックな世界よりも登場
    する中学生たちの心情描写に重きが置かれており、そ
    の世界観に時折キュンと来てしまうのだから凄い。

    更に、重要なアイテムとして「鉄塔」を持ち出してく
    るところにセンスを感じる。ウチの近所でも立派にそ
    びえ立っている鉄塔に種類があることすら知らなかっ
    た身としては、目からうろこな記述が多々。賽助とい
    う作家、なかなか侮れない気がする。

    ホンワカした青春系のストーリーを好む人にオススメ。
    それでいて鉄塔に興味のある人なら、完全にハマると
    思う。そういう人はあんまり居ないと思うけど。

  • 青春の1ページを描いたSF小説。
    鉄塔がテーマなのは面白いが、言葉から情景を思い浮かべるのがやや難しかった。
    甘酸っぱいと思えるほど、二人の恋愛に大して感情移入も出来なかった。

  • ゲーム実況者鉄塔さんが書いた小説。中学3年生の夏休みの話。ぜひ今の季節に読んで一緒に夏休みを楽しんで欲しい。

  • 一風変わった推理小説。

  • 僕は主人公のように文化系の趣味を持つ人が好き。そしてファンタジーも好き。この2つの要素が混ざりあいながら、中学生男子の、友達、趣味、学校、親、女の子との関係から生じる心の動きが丁寧に描かれている。最後までワクワク感とほのぼの感と、ちょっとだけ懐かしい気持ちを持ちながら読んだ。

  • 中学生たちが一夏の不可思議な体験をするお話。思い出作りのために突拍子もないことをする女の子、鉄塔を愛する普通の男の子の主人公、霊感を持つ不登校ぎみの男の子。主人公と女の子がどんどん不可思議な世界に入り込んでいき、そしてそれらが忘れ去られていく姿を見送る。なかなか面白かった。

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