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感想・レビュー・書評
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川北さんの著書は何冊か読んだことがあり、今回も偶然見かけたので購入。イギリス産業革命の原因を奴隷貿易による資金確保だと結びつけるのは、受験生にとっては分かりやすく、理解しやすい解釈であるが、それだけでは説明がつかないという視点が述べられている。
また、イギリス文学好きな自分としては、文学作品の例を出しながら説明してくれているのが、わかりやすく楽しかった。イギリス社会がかなり昔から晩婚社会であったという事実も、今までのイギリス文学作品を振り返ってみると「確かにそうだ!」という発見があった。 -
あとがきで「近代経済史のような、社会史のような、文化史のようなよく分からない構成」と作者が書いてる通り。経済史の配分が重め
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再読。通史と言うより、著者の言いたいことなどを興味深そうなことと絡めてトピカルに述べる感じ。まさに大学の講義。改めて感じたのは、成長パラノイアということについて、昔から言われていることだが成長神話はいまだになくなっていないなあと慨嘆。もっと本書などは読まれるべき。成長の裏に悲惨があるのだ。また、ヨーロッパの主権国家とアジアの帝国の対比なども詳しくわかりやすく書かれていて良かった。15でねいやが嫁に行かなかったイギリス。ライフサイクルなども面白い。「衰退」についての議論などは改めて深めてみたい。
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