本日は、お日柄もよく (徳間文庫) [Kindle]

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  • 徳間書店
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感想・レビュー・書評

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  • 27歳のOLこと葉は密かに思いを寄せていた幼馴染の厚志の結婚式で、伝説のスピーチライター久遠久美の見事なスピーチに心を打たれ彼女に弟子入りする。野党の重鎮であった亡き父の遺志を継ぎ衆議院選挙に出馬することを決意した厚志のスピーチライターとして、こと葉もともに選挙戦を戦うことになる。「まっすぐに、いますぐに」を合言葉に、政権交代を果たすことはできるのか。
    言葉を武器に世界を変えるスピーチライターをテーマにしたお仕事小説。そのわりに、説明的な修飾語が多くてあまり凄さが伝わってこなかった上、スピーチライターとして働いているシーンがあまりないので具体的にどんな仕事なのかよくわからなかった。登場人物は国会議員、著名な俳人、大手広告代理店のエースなど、きらびやかな雲の上の人達の話としか思えなかった。

  • 原田マハ作品は今回が3冊目。やっぱり読み終わった後心地いい余韻に浸れる。

  • フィクションかノンフィクションなのか頭でグルグルしながら、引き込まれた。こんな仕事もあるんだと興味が湧きました。

  • 「本日は、お日柄もよく」読了。昨年から恋してる原田マハさん。読んだ後心が温かくなるような年の初めに良い1冊となりました。

  • 普通のOLがカリスマ的スピーチライターと出会って、その言葉に魅了され、変化を生む話。
    OLから転身し、政権交代を目指す野党党員のスピーチライターとして抜擢される。

    スピーチの言葉は確かに、感動的だった。
    言葉を伝える大切さを感じさせてくれる作品だった。
    小説のように、人の心を動かす言葉は難しいけど、「スピーチの10箇条」は参考になりそう。

    政権交代に期待する時代だったら、もっと感情移入できたかもしれない。

  • 大満足大好きすぎる作品。所謂ジャケ買いに近かったので、エッセイかなと思いながら読み始めたところ全然違いました。あらすじにも記載の通りで、主人公こと葉がスピーチ/文章、そして師匠久美との出会いから平々凡々なOL人生が一変していくという物語。仕事柄自分も文章を扱うことが多く、文中の日本語の綺麗さが心地良かった。09年の政権交代がオマージュされているので「この後で悪夢の3年間が始まるのかぁ」と邪推しつつも、作中キーワードの「まっすぐに」が友軍はもちろん敵軍参謀も同じ意志を共有していた終盤戦が最高。

  • もともと私は涙腺が弱いのだが、感情移入しやすいかたは電車で読むことをおすすめしない。あらゆる場面でとても持っていき方の上手いスピーチが出てくるが、それの内容だけで泣ける。
    いつか、結婚式のスピーチを頼まれることがあったら、もう一度読み返して、まるパクリしたい。
    できることならば、この主人公にもなりたいと思うような素敵な話だった。

  • 著者の美術以外の分野を題材にした小説を初めて読んだ。
    安定の面白さでした。

    ひょんなところから政治家のスピーチライターという職業に就くことになった主人公。 普段あまり知ることもない選挙運動の裏側を垣間見つつ、小気味良いテンポでの話の展開していきます。ストレスなく読めてしまう、文章が上手いってこういうことなんだ、と思わせてくれました。 

  • 結婚式のスピーチを初めて経験。その翌週にこの本に出会いました。あと1ヶ月早く読みたかった。

    これはよい言葉だなと思いました。

    ---

    困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している

  • 予想以上に面白かった。スピーチライターの仕事というのにも興味を持った。政治の話以外のスピーチも聞いてみたかったかも

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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