発売してすぐに買ったのに、ようやく読めました。
北海道のローカル番組『あぐり王国北海道』のMC森崎博之がホクレンの広報誌に連載していたコラムが本になりました。
北海道が好きだから、なるべく道産食品を食べたいと思っている。
少し割高になっても、できるだけ道産品を買うようにしている。
それが、生産者へのエールになるとともに、巡り巡って自分に還ってくることだと思うから。
この本を読むと森崎さんも同じことを書いていた。
もっと具体的に、もっと広い範囲で、もっと大きな心持ちで。
アグリカルチャー(農業)といっても、田んぼや畑の作業というだけではなく、冷凍技術や包装材などの進化によって鮮度が長持ちするようになったり、牧草の品種改良だったりとか、普段気づかない部分にスポットを当ててくれているのも嬉しい。
アロニアという果実があります。
アントシアニンが豊富ということで、最近はサプリとして加工されることが多いようですが、北海道の伊達市大滝地区ではアロニア農家が増えているのだそうです。
“平均年齢は69歳、最高年齢はなんと92歳!!腰を曲げずに世話できるし、軽量のため高齢者でも作業しやすく、今では年間収穫量34トン!日本一のアロニア産地で、全国から視察が来るほど注目されています!”
かと思うと小学生の頃の農業体験に感動して、実家を離れて農業高校、酪農大学へ進学した子も登場します。
なんだか読んでいるこちらが力づけられるなあ。
「減塩」とか「糖分フリー」が多発している現状について
“甘くしたり塩辛くするだけではなく、食品への良い作用がたくさんある天然の調味料なのに。海や畑からの贈り物が嫌われて、代わりに人工甘味料や添加物で代用された商品がもてはやされているのはどうかと思いますね。”
うんうん。私もそう思ってた。
それだけではなく、砂糖の防腐力や浸透力のすごさを利用したスキンケア商品もあるそうなんですよ、奥さん。
毎日口にするものこそ、安心安全なものを。
ということで、今の世の中安心安全なものを探して買うのはそれなりの経済力がなければできませんが、子どもたちが小さい時は醤油と卵と牛乳だけは少し高いものを買いました。
高級品というわけではありません。
昔ながらの製法で作っている醤油。
信頼できる農場の卵。(でもスーパーで売ってるレベル)
低温殺菌の牛乳。
本当は味噌も昔ながらの、または自家製の、といきたかったのですが、こればかりは子どもの頃から食べ慣れた味が捨てられなかった…。
“生きることは食べること。私たちは食べて生かされている。それは何らかの命だ”
これからも、いただかせていただきます。
(。-人-。)