校閲ガール (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ドラマ化もされたお仕事小説。本好きとしては、雑誌や書籍ができるまで、の一部が垣間見えて面白かった。一気読みできた。

  • 校閲というマイナーな分野に焦点を当てた作品。主人公の歯に衣着せぬ発言が痛快。

  • 1冊目がお気に入り。明るさ軽さ、それでもしっかり心に残る。ドラマはみてないけど、映像化したくなるのもわかる。いい作品だなあ。

  • ラジオドラマのようなストーリー。
    違和感なく聞いていられた。
    校閲だけでなくファッションの世界にも興味が湧く。

  • ドラマ最高!

  • ドラマが大好きで小説を読みました。

  • ファッション誌の編集者になりたくてなんとか就職した出版社では、なぜか校閲をすることになった悦子が少しずつ校閲の面白さに気付いていくお話。

    本好きとしては校閲さんのお仕事に興味があるから、読んでいて参考になったのと、上司にも作家さんにもタメ語でいっちゃう悦子が意外と痛快で楽しかった笑

    自分は事務仕事でだんだん格好もテキトーになっているけど、地味な部署と名高い校閲部に配属されてもオシャレな悦子がいいなと思った。

    本の内容に口出ししちゃうほど熱意があるのはすごいけど、確かに編集者でもなくただ文の正確性を求めてるのに抗議の手紙をもらったら怒ってしまうかもしれない、、、

  • お仕事小説は面白い。
    自分が経験したことがない職業について、何となくどんな事をやっているのか知っていても、実際にこうして読んでみると知らないこともあり、それを知れる事が楽しい。
    ストーリーも楽しく、気軽に読めて楽しめました。

  • 校閲さんのお仕事に興味があったので読んでみました。
    宮木あや子さん、大昔にデビュー作の「花宵道中」読んで以来かも。

    ドラマ化されたんだっけ?くらいの認識だったけど、石原さとみの顔しか浮かばない…。
    と思ったらやっぱり石原さとみでした。

    最初のほうはねー、あんまいけ好かない感じの主人公だなあ、って思って読んでました。
    入社2年目なのに上司や先輩やあまつさえ大物作家にまでちょいちょいタメ口だし、なんか運だけで入社したっぽいし、この子大丈夫?みたいな。
    あとグレーゾーンっていきなり出てくるから、おいおいおい、って思いました。あかんのちゃうかそれ。

    大手出版社の正社員なんて、そりゃもうたんまりお給料もらってそれこそドラマみたいに華やかなんでしょうよ…とかね。思いつつね。
    (実際出てくるファッション用語とか流行のブランドとかは、やっぱりすげえキラキラしてるし。東京女子~)

    お仕事モノなので、仕事でのトラブルを無鉄砲な元気さと天才的閃きで乗り越えて、意識してなかった身近な同僚との恋の予感もあったりしつつ、傷つきながらも成長していくっていうパターンなのかしら、ってと思ったら、まあ基本的にはそういう感じなんだけども、なんかだんだん好きになってくるんだよねえ。主人公の子のこと。

    カフェで見かけた男に顔だけで一目惚れかい、って思ってたけど(そして昨今のルッキズム批判の風潮の中ではこれ絶対NGだったんじゃ、って思ったけど)、実は顔がいいことは正義である、という強いポリシー持ってたり。そう言い切られてしまうと清々しいぜ。

    ファッション誌に対する情熱はハンパなくて、しかも実はものすごい記憶力を持ってるのを見抜かれて採用された、とかいうのも、なるほどそうだったのか、って後から納得。やっぱね。主人公は多少の異能を持ってるのがカッコイイのよね。

    会話のポンポンした感じ、やりすぎちゃうか、って思うところもなきにしもあらずなんだけど、テンポがよくて、慣れてくると作品の持ち味として面白くなってくる。
    ツッコミとかに、今やってる原稿の用語をついつい使っちゃってるのも笑ってしまう。こういうお約束ギャグが重なると、「また出た!ww」って、まんまとうれしくなっちゃうのです。

    なんつっても楽しいのよねえ。読んでて。
    このあたり、ストーリーの作り方がうまいんだよなあ。わくわくするし、飽きずに一気に読めちゃう。
    扱ってる作品原稿の抜粋もね、やたらそれっぽくて説得力あるの。このへんも、作者の力量だよねえ。さすが。

    校閲のお仕事ってすごい日本語能力と知識を持つ偏差値高い人がやってるのかと思ってたけど(まあ本当はそうなのかもだけど)、結構地道に辞書ひいて、事実関係コツコツ調べてやってるんだなあ、とかいうのも垣間見えて。

    最後のほう、仲間と一緒に、せまいオンボロの家で酔っ払って雑魚寝してるシーンとか、なんかすごいほっこりしました。本人のキャラ的にはほっこりなんて一番言われたくなさそう、って思うのもまた主人公に引き込まれてる証拠。
    なんや、ええ子やないの…みたいな愛おしさが湧いてきて。

    エンタメに振り切ったお仕事小説、楽しかったです!

  • ドラマの存在を知らず、今頃読了。
    面白かったし実際の校閲シーン(というのか)は勉強になった。素読みはやっぱり難しい……

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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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