- Amazon.co.jp ・電子書籍 (288ページ)
感想・レビュー・書評
-
良かった。
交通事故で妻を失った二組の男性の話。1人は人気作家でもう1人はトラック運転手。
妻が死んでも泣けなかった作家の男性が子育てに奔走しながらも頑張る運転手との交流から徐々に変化していく様が素晴らしい。
大切な人との時間を本当に大切にする意味を教えてくれる、そんな小説です。
オススメ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妻にバス事故で先立たれた衣笠幸夫と同じくバス事故で妻を失った陽一とその子ども達の話。
一家との関わりを通して、だんだん幸夫の人間味が増していくところと最後の幸夫から妻への手紙が良かった。
生きている間にたくさん愛さなければ。死んでしまってからでは遅いよね。 -
AmazonPrimeVideoでもっ君主演の映画を見たのちに、映像では触れることのできない心の襞のようなものを確かめたくて読んだ本。本体は1人称と2人称による複数のセクションで構成されていて少し斬新。そして、題名である「永い言い訳」が冒頭で語られていて、まさに映像では表せない部分に触れることができた。
この小説は、私に「がんばれ」ではなく「だいじょうぶ」と語りかけている(ような気がする)。美しいセリフではなく、薄汚い言い訳が多くあって、自分の人間としてのレベルの低さを肯定しているようで安心できるのだ。 -
うじうじ言い訳じみててどうなることかと思ったけれど、案外ちゃんとしてた。人生は他者なんだ、確かに。あと偶然クリスマスに読み終えたので、★1つプラス。
-
すごくよかった
-
著者の作品で映画化されたのを何作か見てきて、もう既に何作も読んできた気になっていたが、読むのは初めての作家だと気づく。妻を事故で亡くした作家が同じ事故で母を亡くした家族との共生が面白い。家庭を初めて知った作家がすでに冷え切っていた妻との関係を自己の中で修復しようする姿が哀れであったが、妻に先立たれた男はほんとうに情けない。登場人物が自分の視点で語りだす作風も面白く、他の作品も読みたくなった確かストックとしては持っていたはずだが映画を見てしまうと後回しにしてしまうパターンだ。映画の方も楽しみだ。