鬼がつくった国・日本~歴史を動かしてきた「闇」の力とは~ (光文社知恵の森文庫) [Kindle]
- 光文社 (1991年11月20日発売)
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感想・レビュー・書評
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鬼といえば節分の「鬼は外、福は内」でおなじみだ。
他にも仕事の鬼、何ていう言葉も浮かんでくる。
そんな鬼について論じているのは今回の本。
鬼について何かについて簡単に説明している。
説話や伝説、芸能、遊戯などでかたられ、演じられる想像上の鬼と、周囲の人々から鬼もしくはその子孫とみなされたり、自分たち自身がそう信じていた実在の鬼とのふたつの系統があるんですね。
実在の鬼、そんなもの何ているのかと思ったら、「反体制的な人びとや村落共同体の外部にいる人びと、一部の宗教者など」と説明している。
多数派にとって都合の悪いものは鬼ということか。
異人を妖怪視する観念は昔に限らないとして、太平洋戦争時に米国人や英国人を「鬼畜米英」と呼んでいたことを例に上げている。
節分の鬼のイメージに限定しない鬼が次々と現れる。
今でも鬼は存在している。例えば、国民から税金をむしり取ろうとする増税の鬼がいるからなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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