アルバート家の令嬢は没落をご所望です 3【電子特典付き】 (角川ビーンズ文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2016年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (304ページ)
感想・レビュー・書評
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表は完璧・実は残念お嬢様メアリは従者アディとゴールインして、めでたく物語はハッピーエンド……では終わりません!
メアリ最大の夢、渡り鳥丼屋開業が遂に実現!?
他にも本編のその後を詰めこんだ短編集登場!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"なにせ相手はあのメアリだ。「気が変わったから、アディと二人でアルバート家の天辺を取るわ!」ぐらい言い出しかねない。その姿は容易に想像出来、「まったくお嬢は……」と言いつつ付き添って暗躍するアディの姿まで想像出来る。
そんなメアリの噂に対して、アルバート家を継がれては不味いと考える者は少なくない。
今まで彼女に対し「アルバート家の令嬢らしくない」だの「変わり者」だのと陰口を叩いていた連中だ。中には、アディに対して従者なのだからと不遜な態度を取っていた者もいる。
「そういった輩が、メアリにアルバート家を継がせまいと行動に出た……。というのが俺の考えだ。アリシア、紅茶の自棄飲みはやめなさい」
「なるほど、その可能性はありますね。パルゲット、それ以上頬を膨らませると痛くなるぞ」
「しかし、どこの家が絡んでいるのか……。探りを入れようにも、俺達のことは警戒しているだろうし。アリシア、自棄紅茶も駄目だが、クッキーの自棄食いも駄目だからな」
「確かに、動こうにも難しいですね。社交界に顔の知られていない人物か、貴族関係ではなく忍び込める人物……。震えだしてどうしたんだパルフェット、痛くなってきたのか?」"[アルバート家の令嬢は繁盛をご所望です]
短編集。
表紙絵、髪が徐々に緩やかになっていくの良いね。
カリーナが順調に何かの扉を開けつつある……。
野心家令嬢もといマーガレットも良いキャラで楽しい。
リリアンヌも救われるような展開なのが良かった。
電子書籍特典の短編は2人の今の関係の始まりの物語。
「お茶会」
「野心家な令嬢は特上の獲物<王子様>をご所望です」
「春の訪れ」
「泣き虫な令嬢は一輪の花と愛の言葉をご所望です」
「メロメロになる秘策」
「冷徹な令嬢は新たなる趣味をご所望です」
「シャッフルダンス」
「アルバート家の令嬢は愛情をご所望です」
「出会い」
「田舎娘な王女様は友情をご所望です」
「アルバート家の令嬢は繁盛をご所望です」
電子書籍特典ショートストーリー
「アルバート家の小さな令嬢は友情をご所望です」