キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK Gシリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 終わり方的には現実的だと思った。
    今どき映像すらも証拠とは言い切れない、そういう時代になってるんだよなあとぼんやり。

    久しぶりに読んだら登場人物の思考の偏りを感じたし、言わせたいことを言わせてるように思ったりもしたけど、元来人というのはそう言った偏りがあるものなのだろうし、ともするとすごく自然なことなんだなあ、という意味なし感想を持った。

  • Gシリーズ作品は、他のS&MシリーズやVシリーズと比べて、登場人物の事件そのものへの関心が薄い。前作あたりからそれが顕著になってきたように思う。海月においては、シリーズ初期から事件に対する消極性が際立っている。
    一方で、一貫して真賀田博士の存在がそこここに感じられる。
    果たして本シリーズは、最終的にどこに着地するのか、次巻以降に期待したい。

  • 加部谷の発表シーンが良い。当初は軽薄なイメージだったが、段々真面目なキャラになっていったな。雨宮ちゃんも最初はヤンキーかと思っていたら違ったし。普段頭悪そうなキャラが頭良い発言するとギャップで好感度上がるというのもあるが。
    しっかり準備や予習をしている時ほど、直前までいくら準備しても足りない気がするのだが、実際始まってみると思ったより全然できてびっくりするという展開に共感。加部谷はこれを機にアカデミアに戻るのかなと思ったりしたが、そこまでは描かれなかったか。
    大学や学会の、浮世離れした清潔感のある雰囲気が好き。
    殺人事件は完全にオマケだったな。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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