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感想・レビュー・書評
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暗号が考案され、そしてそれが解読され、また新たな暗号が考案される…
ときにはその暗号が解読されるかされないかに、人の命がかかっている。
本書では、暗号の成り立ちや解読だけでなく、当時のドラマチックな展開が描き出されており、非常に面白い。
題材自体も魅力的だが、分かりづらいテーマをこんなに面白く書けるのか!というのが衝撃的。暗号解読の下巻以外にも、著者の他の本も読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暗号解読、確かにどうやってやるのかなんて考えたこともなかったけど、そんなど素人でも理解できるように、めちゃくちゃわかりやすく説明してくれる。
天才的な発想と、地道な努力と。
これが現代の通信における暗号化とどう繋がってくるのか、下巻が楽しみ。 -
・参考図書指定科目:「暗号技術と情報セキュリティ」
<OPAC>
https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/FEpeDa54TCpNJNZeOwCx19ABhh/description.html -
暗号作成者と暗号解読者の闘いの歴史ドキュメンタリー。暗号の仕組みを丁寧に説明してくれているけれどもそこを読むのが面倒くさくて仕方ない(笑)下巻まで読む気はなれなかった。
パズルが大好きな人にはきっとおすすめ。 -
非常に面白かった。「解読」という視点から見た暗号の歴史の話。上下巻が短く思える(紙じゃないのでわかりづらいが実際分量そこまでないと思う)濃密な内容だが、とても読みやすい。暗号・解読の技術的な部分さえだいぶ理解しやすく、読んだだけで暗号が解ける気になってくるほど。
前半はアナログな暗号、後半はデジタルな暗号が中心。前半は概ね知らない話が楽しく、後半は割と知ってる話ベースで楽しかった。
途中でちょっと脱線して出てくる古代文字解読の話が個人的にはいちばん楽しめて、この辺の本なんかも読んでみたいところ。
文庫版訳者あとがきには十の問題の回答が載っているのでネタバレ注意。
そこそこ古い本で、元のハードカバーが2000年代前半、この文庫版も2000年代後半とかだったはず。奥さんに話したらだいぶ前に読んでた。 -
暗号については、安全性と複雑さがセットになっており、安全なものほど解読コスト(手間や技術・金額)が高くなる。そのため、アイデアの発明に対し常にその有用性の認知が遅れ普及が遅くなる。
通信手段はは歴史上、私的郵送→公的郵送→有線電信→無線電信と遷移しており、少量の秘匿された手段から大量でオープンな手段にシフトしており、暗号化の必要性も増していった。そして、現代では暗号化は必須といえる技術となっている。
利用者側のレイヤには認知されないがそれがクリティカルなものであるといのは、本書において述べられた数多くの暗号解読の歴史への影響に分かる。
ただ、その内容が秘匿されがちで専門的であることが興味深く、それはコンピュータセキュリティにも通じる点でもある。 -
なんとなくパスワードの作り方のようなことをイメージしていたので、内容は少し違ったが、平常文をどう暗号化してきたか、についての大河ドラマ。
言われてみれば当然なのだが、軍事分野での暗号をめぐる戦いが中心になって発展してきたことが語られている。
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物語として楽しく読める
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暗号作成者 vs 暗号解読者の歴史
敵に知られることなく味方にメッセージを送るための暗号。
国家にとってそれは国の存亡を左右する重要技術だった。
誰にも解けない暗号を考える者とそれを解読しようとする者の命をかけた戦い。
本書はその歴史をドラマチックに物語る!
上巻では、古代から第二次世界大戦までの暗号の変遷を解説。
読みやすくて面白い名著。