ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 推理小説なのだが、全く引き込まれない。時代背景の違いか文化・宗教の違いか、いずれにせよ私には得るものが無かった。

  • 面白いかな...? と思って読み進めたが、34% でしんどくなって諦めた。昔の話だから? 訳がいまいち? 読むのが苦痛になってしまった。

  • 翻訳のせいなのか少し読み難かった

  • 再読のはずなのに、ほぼ覚えてなかったのがショック。特にフランボウが改心した以降の話をほぼ覚えてない。「折れた剣」とか凄いのに…もしかして当時は理解出来てなかったか…??

  • ブラウン神父のテレビシリーズをAmazonで見ていて、手に取りました。テレビでは大柄な役者が演じているブラウン神父、小説版では、小柄な、少し抜けた感じ(愚鈍とも感じさせる)の人物設定、なんですね。そういう神父が解決する様々な事件、その意味でも、ブラウン神父を創造した作者 チェスタトン、畏るべしであります(大人の童話と、丸谷才一も書いていたような)。★四つです。

  • 小学生の頃ジュブナイルで読んで以来の再読。
    読めば読むほど、「ああこうだった」「これはこう」「この人が怪しい」とどんどん思い出すけど、タイトルだけでは全然思い出せないという。

    思うに、子どもの頃にこれを読むことで、いわゆる「本格推理小説」の読み方、考え方、伏線などについて理解をしたのではないかしら。
    ホームズやルパンも面白く読んだし、子どもの頃はミス・マープルが大好きだったけれど、短編で切れ味鋭く、ちょっとズラした物の見方を教えてくれたのはチェスタトンだった。
    そういう思い出のある短編集だなと思った。

    ただ、年を取って短編より長編派になった今の私は、短編のぶつ切り、登場人物について深い理解を深める隙のなさがちょっときつくて、読むのにちょっと苦労した。翻訳のせいではないと思う。
    「知恵」「不信」「秘密」と読み進めていきたいけど、時間がかかってしまいそうだな~。

  • ちょっとした手がかりを元に事件の全容を明らかにする、古典的探偵であるブラウン神父が活躍する短編集。ただ、全編にわたって緻密なトリックが張り巡らされている感じでもなく、さすがに古さは否めない部分も。日本で言えば犯科帳モノといった印象。

  •  
    ── チェスタトン/中村 保男・訳《ブラウン神父の童心 20170112 東京創元社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B01MU4NO7A
     創元推理文庫 [Kindle]
     
    ── 《The Innocence of Father Brown 1911‥‥ England》
     ブラウン神父を主人公とする推理小説/≒ チェスタートン
     
     Chesterton, Gilbert Keith 18740529 England 19360614 62 /作家、批評家、詩人、随筆家。
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%C1%A5%A7%A5%B9%A5%BF%A5%C8%A5%F3
     
    …… 賢い人は葉をどこへ隠す? 森の中だ。森がない時は、自分で森
    を作る。一枚の枯れ葉を隠したいと願う者は、枯れ葉の林をこしらえあ
    げるだろう。死体を隠したいと思う者は、死体の山をこしらえてそれを
    隠すだろう。── 《折れた剣 The Sign of the Broken Sword England》
    http://www.geocities.jp/tomomi965/ko-jien02/ka22.html#kono
     
    …… 数十年前に行われたイギリスとブラジルの戦争。イギリスの英雄
    セント・クレア将軍は、ブラジルの名将オリヴィエに寡勢で突撃し敗北。
    将軍は自ら剣を抜いて戦ったが、最後には折れた剣を捨てて降伏した。
    そして捕虜はイギリスへ帰されたものの、将軍は縛り首となった。この
    事件を、ブラウン神父が生き残った人物の著書や証言、日記などから恐
    るべき真実を解き明かす。
     名言「木の葉を隠すなら森の中」の原型が登場する作品。イギリスと
    ブラジルの戦争や登場人物は架空、実在するイギリスの英雄とは無関係。
     アーサー・セントクレア
     St. Clair, Arthur 1734-17360323 England Scotland 18180831 82 /
     
     樹は森に隠せ、大切なことは長編の隅に延べよ(与太郎文庫の手法)。
     骨は戦場に隠せ(清張の手法)── 《鴎外の婢》
     
    (20200703)
     

  • G・K・チェスタトンの「ブラウン神父シリーズ」の第1弾!

    ぱっと見は冴えない田舎の神父、ブラウン神父がその推理力と機転で12の事件の謎を解いていく短編集です。

    この本は以前、序盤の2作ほどで挫折してしまったのですが、今回は最後まで楽しめました!

    実はブラウン神父には最初あまりよい印象を抱かなかったのですが、読み進めるうちにだんだんと愛着が湧いてきました。

    ブラウン神父とフランボウのコンビもいい味を出していて、微笑ましい。

    ただ、この作品は翻訳ミステリを読みなれていても、正直とても難しい作品だと思います。

    神父さんが主人公なので信仰や宗教についての表現が多く出てくるのですが、そのあたりは読んでいてもあまりピンときませんでした。

    また、詩的な表現を用いた描写が多いのですが、そのあたりはややまどろっこしく難解に感じてしまうこともありました。

    文字数も多いので、通しで読むよりも1話1話ゆっくり読み進めて、作品世界になじんでいくのがいいと思います。

    ミステリとしては、毎回驚かされ、ブラウン神父の観察力と推理に感嘆させられます。

    神父らしい落ち着きが物語全体に流れていて、事件の終幕も荒っぽさはなく、夕日が沈んでいくのを眺めているような感覚になります。

    一日の終わりに読みたいミステリという感じです。

    ◇おすすめポイント
     ・だんだんと好きになってくる主人公ブラウン神父
     ・毎回驚かされるミステリとしての面白さ
     ・荒っぽさがなく静かに展開していくミステリ

    ◇こんな方におすすめ!
     ・文学的な推理小説を読みたい
     ・ミステリの古典作品に触れたい
     ・短編ミステリを楽しみたい

  • 懐かしい

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著者プロフィール

G. K. Chesterton

「2008年 『知りすぎた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

G・K・チェスタトンの作品

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