- Amazon.co.jp ・電子書籍 (230ページ)
感想・レビュー・書評
-
能町みね子さんのエッセイ。
北国(定義は著者参照)のとがったところとか、少しさみしいかんじのところとか、旅をしているところが魅力的。
北国へ惹かれる気持ち、わかる。
なにか、こう、惹きつけるものがある。
しかし、何より、観光を目的とした旅ではなく、「そこの住民として」行動するという、能町さんの感覚に頷く。
「ヴァーチャル地元民生活」。
グリーンランド、訪れたい。
「でも、私はそういうところよりも、『ここで暮らしてたら行くであろうところ』が好きなのです。」
「街をうろうろ散歩したり、ただ喫茶店などえダラダラしたり、したい。」
こういう旅、素敵。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小生も、北と、とんがり(岬)に思い入れは強い方だけれど、能町さんがこんなに北志向とはびっくり。アイスランドからグリーンランドにも参戦とはすばらしい。
-
北感というのはなんとなくわかる。ルーツを探しにいきたくなるのも、なんとなくわかる。
-
北海道や東北のゆるい旅行記。
さして予定もたてず行ってしまう感じが良い。
寂しい感じの北の街をフラフラと、観光地なんかろくにいかずに歩き回る。喫茶店でお茶したり。
楽しそうなのに静かでちょっと寂しい感じが、また良い。
海外だと、わたしはやっぱり事前にちゃんと調べたくなる。でも国内だと、あまりなにも調べずに突発的に行けちゃう。「また来れるから」というのが大きいのかな。
わたしの場合の津軽や静岡や岐阜みたいな、似たような旅をしているのを読むのも面白かった。 -
寂しいところが苦手なので共感ゼロなんだが、本人のうれしさが伝わってきて、読まされる。
千葉雄大くんがこっち側って、うれし。 -
【現実逃避で安らぎで、ルーツを探る旅。それが「逃北」です。】たまの休暇も誕生日も、会社を辞めると決めた日も、北へ旅に出た。自らを探した「逃北」エッセイ。巻末に千葉雄大との特別対談収録。