脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~ (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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  • 津村のやりなおし世界文学の1冊。脂肪のかたまりという、女性の名前であった。フランスがロシアにまけたときに、馬車で逃げていく乗客が、脂肪のかたまりという娼婦を求めたプロイセンの将校により足止めをさせられた。そこで、その脂肪のかたまりについて将校のいいなりになるように説得して、いざいいなりになったところで手のひらを返すように冷淡になるという話である。短編なのですぐよめるが大人向きの小説である。

  • 「脂肪の塊/ロンドリ姉妹 モーパッサン傑作選」(モーパッサン : 太田浩一 訳)を読んだ。
    「脂肪の塊」の痛烈さはさすがだが、個人的には「ロンドリ姉妹」の茫漠としたうすら寒さが後を引く。
    モーム、バルザック、モーパッサン、これまで然るべき時に読んでこなかったツケがいま回ってきている。

  • 「脂肪の塊」は文句なしの傑作で、それぞれの登場人物の姿が浮き上がってくるよう。異国の、時代も違う読者にそのように感じさせるのはすごいことではないだろうか。ただ、他の小説に関して言えば、そこまでの魅力は感じなかったというのが正直なところか。

  • 途中まで。読むのに体力が必要。

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著者プロフィール

フランス人。1850〜93年。母の友人フローベールにすすめられ文筆に転向。最初の成功作『脂肪の塊』(1880)で一躍新聞小説の寵児となる。短編約三○○、長編数作を書く。長編に『女の一生』(1883)『ベラミ』(1885)。短編小説『幻覚』や『恐怖』は戦慄させるほどの正確さで狂気や恐怖を描写し、この狂気の兆候が1892年発病となり、精神病院でなくなる。

「2004年 『モーパッサン残酷短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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