老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • なんとなく不思議に感じていたのですが、よくわかっていなかったもの。その一つに、本書に挙げられています住宅問題がありました。空家問題はあるのに、なぜたくさんの住宅が新しく建てられているのか。その謎を、高度成長期の住宅政策が見直されていない問題。日本人の居住権の問題。そのうえに乗っかっている様々な企業の利権ともいえる複雑な仕組みの問題。それらを一つ一つ丁寧に解説されています。なるほどこういうことだったのかと分かる内容になっていると思います。住宅の問題を「量」「老い」「立地」の問題から整理し、それぞれの問題について、その原因と対策も明快に書かれていて勉強になりました。

  • 「入居者は偽物(さくら)かもしれない」

    家を買う予定なら絶対読んだ方がいい。
    サブリースが賃貸アパートの建設自体で利益を上げる仕組みは勉強になった。

  • あなたの住む街が、なぜ、”保育園落ちた日本死ね”って状況になっているかが本書を読むとわかるかも。住みやすい街づくりって難しい。『朽ちるインフラ』と併せて読みたい。

著者プロフィール

兵庫県生まれ。1996年、大阪大学大学院環境工学専攻修士課程修了後、ゼネコンにて開発計画業務等に従事。その後、東京大学大学院都市工学専攻博士課程に入学、2002年、博士号(工学)取得。東京大学先端科学技術研究センター特任助手、同大学大学院都市工学専攻非常勤講師を経て、2007年より東洋大学理工学部建築学科准教授。2015年より同教授。共著に『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』(学芸出版社)、『都市計画とまちづくりがわかる本』(彰国社)がある。

「2016年 『老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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