& Premium (アンド プレミアム) 2017年 4月号 [ 学びたい。]

• マガジンハウス (2017年2月20日発売)

感想・レビュー・書評

[kurodamaさんの感想 · 2017年3月13日]

学びたい。
　自らを磨く、知る、習うことで、より素敵な生活を目指すという内容。ファッション雑誌としてページをめくると痛い目に合うだろうね。とにかく、文字が多い。
　一汁三菜。左手にごはん、右手に汁物、主菜は右奥、副菜は左手奥に、軽い副副菜は真ん中へ。簡単なようで、難しい箸の使い方。エレガントに所作をマスターしたい。写経もしたことはあるが、世の女性に対して、本誌のように写経とか禅とか手紙とか言っても無理な気がしてしまう。綺麗な服とダイエット、この二つしかビジネスにならないくらいだからだ。
　90才のエッセイ5つも読み応えあるが、外山氏の言葉が印象にのこる。成長のかては、失敗である。確かに、成長する時、往往にしてそれは過去に思いをはせるとということではあるが、おそらく失敗した経験が多かったように思う。あとは、大きな障害や課題を乗り越えようと本気で頑張った経験だ。後者の方が、自分にとっては多かったように思う。心配で心配で、でも最後はやってよかったなと思えること。そういうことが、実は自分の血となり肉となっていたように感じる。
　女性誌なので、ライフスタイルという観点で、学ぶということを捉えるのは間違えではない。でも、本来何のために知識をつけて、経験を積むのか。本誌でいう「ベターライフ」は、自動的にやってくるものでも、旦那さんが素敵で稼ぎがある人（本誌に載っている中で、いくつかこういうパターンもあるというだけだけど）にだけくるものではない。女性活躍が叫ばれるけれど、実態を見れば、自分で学び、稼ぎ、何かをクリエイトする女性は沢山いる。本誌のいう「ベターライフ」とは周りを見ていて、そういう人そのものだなあと思う。

著者プロフィール

節約をはじめとした分かりやすくためになるお金の特集で定評あるクロワッサン。家計を守り、将来のお金の不安に立ち向かう編集ノウハウを家計簿に活かしました。雑誌編集で培ったアイデア溢れる構成と使いやすいデザインで読者の期待に応えて６年目を迎えたクロワッサン家計簿。豊かな生活設計のために必携の１冊です。

「2016年 『クロワッサン特別編集　家計簿2017』 で使われていた紹介文から引用しています。」