MUJI式 世界で愛されるマーケティング [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 良品計画の理念や思想だけでなく、グローバルで展開する上での苦悩やギャップについて知ることが出来る。
    何気なく多くの国に出店し、どこにいても傍に無印良品があるイメージがあるが、それを実現するには圧倒的な苦労があることを知れた。

  • 【世界で愛されるマーケティング】
    A.MUJI の商品は、シンプルで地味である。しかし、使い勝手の良い「一番普通」の形を目指したデザインだからこそ、時代遅れにならない。また、世界的な文化の壁を越えられる。

    B.MUJI では、個人の好みに合わせた、「これ『が』いい」という商品は作らない。多くの人が満足できる、「これ『で』いい」というレベルの商品作りを目指している。

    C.MUJI では生活者や生産者から、暮らしの知恵、生産技術などの様々な情報を得て、商品作りに取り組む。その際、自社や顧客だけでなく、生産者のことまで配慮する。

    D. MUJI は王道といわれるセオリーに従わない。セオリー通りの選択をすれば成功する確率は上がるかもしれないが、他社も同じ選択をすれば、激しい競争になる。一方、セオリーから外れた選択をすれば、他社との違いをアピールできる。

    E. MUJI はこれまで、1 つの商品を数多くの人に売ろうとするのではなく、MUJI の思想を理解してくれる人に向けてアイテム数を増やしていく、という考え方で事業を展開してきた。これを地道に続けてきたことにより、自分たちの思想を理解してくれる顧客セグメントを創造することができた。

    F.イノベーションとは、ゼロから何かを生み出すわけではなく、もともとあるものの「新しい組み合わせ」によって生まれるといわれる。その意味では、MUJI のやり方はイノベーションそのものである。

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著者プロフィール

千葉商科大学人間社会学部准教授。上智大学経済学部経営学科非常勤講師。マーケティング、消費者行動論、国際経営論を担当。1996年早稲田大学商学部卒業。住友商事勤務を経て、2002年イタリアのミラノにあるIULM University に留学し、Master in Retail Managementを修了。ミラノ在住時の2004年に、現地企業によるMUJI商品の輸入販売を企画し、それがきっかけでイタリア1号店となるMUJI ITALIA(ミラノ)の開店プロジェクトに参加。日本に帰国後、2005年に良品計画に入社し、2014年までMUJIの商品開発に携わる。良品計画在籍中に早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA; Dean’s List)。その後、早稲田大学商学研究科博士後期課程にてマーケティング論を研究。2014年から現職。著書に『ゲーム・チェンジャーの競争戦略』(共著、日本経済新聞出版社)がある。日本商業学会会員、日本マーケティング学会会員、日本消費者行動研究学会会員、国際ビジネス研究学会会員。

「2016年 『MUJI(無印良品)式 世界で愛されるマーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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