手のひらの音符(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!
    初めての作者の作品でした。
    話がどこへ向かうのか分からない話は
    苦手なのですが、先が気になってしょうがなかった。
    水樹の半生が描かれた作品。
    過去と現在が交互に語られます。
    幼少期からの水樹は、決して幸福とは言えない
    状況で育つのですが、いつもそばには
    信也がいて水樹の支えとなります。
    二人はお互いに本当に深いところで信頼関係と
    愛情もあり、離れてもそれは変わることがない。
    そういう人と巡り合えたという点で
    水樹の人生が羨ましくもある。
    最後、信也と再会してからのことは
    詳しく描かれていないけど、
    ホントに会えてよかった。
    途中の描写は読んでいて苦しくなるようなものも
    あったけど、ハッピーエンドでよかった!

  • 水樹と信也が再会出来、ラストのハッピーエンドの結末が良かった。

  • 服飾デザイナーとしてキャリアを積んできた主人公の女性が、会社が事業撤退を決めたことで色々と悩み考える。現在の道を選ぶまでに大きな影響を与えてくれた恩師や幼馴染のことなど、結構辛い思い出もたくさんだし、現実も厳しい状況なのに、全体として綺麗なトーンでまとまっているのが読み易い。登場人物の中で一番好きだなと思えるのは主人公の幼馴染でもある信也。優しく芯が強い。

  • 隣町の向日町が舞台になっていて、涼しくなったら競輪場や向日神社に行って見ようと思った。祇園祭の後祭の最中に河原町で購入。同じような季節の場面も出て来て、近場が舞台になった小説ならではの楽しみ方もできた。懸命に生きる子供達、大人になっても頑張る様子を描いている。

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著者プロフィール

藤岡 陽子(ふじおか ようこ)
1971年、京都市生まれの小説家。同志社大学文学部卒業後、報知新聞社にスポーツ記者としての勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後に塾講師や法律事務所勤務をしつつ、大阪文学学校に通い、小説を書き始める。この時期、慈恵看護専門学校を卒業し、看護師資格も取得している。
2006年「結い言」で第40回北日本文学賞選奨を受賞。2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。看護学校を舞台にした代表作、『いつまでも白い羽根』は2018年にテレビドラマ化された。

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