知られざるステルスの技術 現代の航空戦で勝敗の鍵を握る不可視化テクノロジーの秘密 (サイエンス・アイ新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 自衛隊のX-2をツカミに、ステルス機全般の解説。

    ステルス機の基本は一通り分かるが、些細なミスが多く、編集部が仕事をちゃんとしているのか気になる。

    技術的なところでは、DSIが超音速用みたいな説明になっているが、亜音速でも効果がある。ダイバータレスインテークとあるだけにダイバータに関する重量と電波の反射源をなくせるのが第一のメリット。インテークのハンプが境界層を上下に押し分け、インテークに入るのを防ぐ。

    超音速ではハンプで弾かれた空気を前進角を持ったインテークが受け止めることで効率の悪化を防ぐ。DSIの「S」はこれだけの話。

    F-22がダイバータありのインテークなのはマッハ2を狙ったというのではなく、開発時にダイバータレスインテークは非現実的として採用が検討されなかったから。F-35の開発時はコンピュータが進歩して数値解析で効果を確認できた。なので、F-22と同等の戦闘機を開発するならやはりDSIになるだろう。

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著者プロフィール

1954年12月、北海道札幌市生まれ。1977年3月、立教大学社会学部卒業。同年4月、航空雑誌出版社「航空ジャーナル社」に編集者/記者として入社。1984年1月、月刊『航空ジャーナル』の編集長に就任。1988年6月、月刊『航空ジャーナル』廃刊にともない、フリーの航空・軍事ジャーナリストとなる。著書は、『航空自衛隊F-4マニアックス』『幻の第5世代戦闘機 YF-23マニアックス』(秀和システム)をはじめ、『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版)など多数。

「2023年 『幻の国産旅客機 SpaceJetマニアックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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