ダゲレオタイプの女[DVD]

監督 : 黒沢清 
出演 : タハール・ラヒム  コンスタンス・ルソー  オリヴィエ・グルメ  マチュー・アマルリック 
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021145923

感想・レビュー・書評

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  • どこから現実でどこからが登場人物たちの幻想なのかという境目がわからなくなる感覚に陥る作品だった。写真を撮る者と撮られる者、幽霊等、独特な雰囲気や演出、登場人物達を縛る幻影の撮り方は美しいが、ストーリー後半がそれらについていけていない印象があった。

  • 映画の内容を全く知らないで見始めたので、しだいにホラーというか幽霊話になっていくのが意外な感じがした。後で監督は黒沢清と知る。それならホラーしかないのに。

    等身大のダゲレオタイプの写真機というのがなんとも魅力的。これだと写真を通じて実在の人間が出てきたり、人間を吸い込んだりしてもおかしくない気がする。

    場合によっては2時間も姿勢を崩せないということで、そのための筋肉を固める有害なものを飲んでいたり死の影が漂う。実際その写真の昔の女性が幻として現れる。そして実在するその娘。彼女は階段から落ちてひどい怪我をしたはずが、病院に行く途中でなおっている。どうもこの事故で亡くなっているようで、そのことに写真助手の主人公の青年は気が付かない。亡くなったのなら葬式といった話になるのがちっともそうはならない。最後は写真家は自殺、それは開発業者のせいだと青年は彼を殺す。しかし、これも葬儀とか警察といった話は飛ばして、彼女と旅に出る。それがそう不自然に感じない。すでに幻想的な世界になっているのだ。

    死んだ者とそれを知らずに暮らしていて健康を害するというのは怪談ものの王道だ。しかも、主人公が欲に目がくらんでいくのもパターン。ホラーとかオカルトというより怪談映画のタッチでフランス映画にするというあたりが新味。ただオチが見えているので、さほど新鮮さは感じなかった。

  • なんだろう、黒沢清の映画は、舞台が日本だからこそあのような湿度と不穏さをまとっているんじゃなかろうか。
    とはいえヨーロッパの俳優がすごく美しく艶めいて撮られていた。
    海外で撮影するからには、拳銃はぜひとも使いたかったのだろうか。

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