若手ライターはいかに生きるべきか (こどものもうそうブックス) [Kindle]

制作 : 与儀明子 
  • 2017年3月3日発売
2.50
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (95ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ライター二人が語るイベントというところで、実際は客席交えた会話も出てくる。いわゆるイベントの起こしという形。

    臨場感として、場の雰囲気が出ていると思っていて、なかなか興味深い。

    ライターがテーマだが、自営業、フリーランス、仕事とか、働き方のテーマを横断するかなと。

    面白かったのは、ライターとして「いやしさ」みたいなのがあったほうがいいという話。卑しさとなると思うが、これは一発なにかやってやるでもいいし、これだけはやらないとなとか、このテーマであればお金が微妙でもやりたいとか、自分なりのテーマみたいなものとか、こうしていきたいというもの。

    確かにそういうものがほぼないなら、ある仕事を回していくという意味で、会社などに勤めた方が楽だと思う。逆にそのシステムが合わないというのを「駄目人間」とは言葉遊びに過ぎないが、そうなるなら別のことをやっていくみたいな着地になるかと。

  • Kindle Unlimitedに入っていたので読んでみたもの。

    ベテラン・ライター(米光)と駆け出しライター(青柳)の対談。2014年に行われた同名トークイベントの書籍化である。

    分量も少なくて(文庫本50ページくらいに相当)サッと読めるが、私には得るものはなかった。

    タイトルのとおり、〝主人公〟は若手ライターの青柳美帆子のほうなのだが、彼女の書いたものや人となりを知らないとわからない部分も多い。私のまったく知らない人なので、その分置いてけぼり感。

    ただ、ベテランライター代表である米光一成は私と同い年でもあり、彼の発言には共感できる点が多かった。たとえば――。

    《ライターがライター業界を語るときの罠があると思うのね。ジャンルによってもぜんぜん違うし、出版社によってもローカルルールがたくさんある世界なのに、自分の見えている場所のことをライター業界全体だと思ってしまう。紙だからいいとか、ネットだからダメとか分類が雑すぎる》

    《週刊誌で〆切3日前に書評を書いてくれという依頼が来て、3日では書けませんって断ったの。まだ働いてたし、そのころ、推敲は書き終わったら一晩寝かせてからするというルールを厳守してたからね。で、その断った枠に誰が書いてるんだろうと気になって見たら、永江朗さんだった! しかもすばらしい出来でさー。永江さんみたいな大ベテランの方が断らずにやってるのに、おれなんかが断ってたら、やっていけなくなると思った。それから反省して断らないことにした》

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

ゲーム作家。儀式デザイナー。デジタルハリウッド大学教授。「ぷよぷよ」、「はぁって言うゲーム」、「BAROQUE」、「変顔マッチ」、「あいうえバトル」、「むちゃぶりノート」など、デジタルからアナログまで幅広くゲーム作品を企画監督する。最近は、儀式デザインも行い「記憶交換ノ儀式」で儀式長を110回以上つとめる。いま作っているのは「走るメロスたち改」、「キーワードストーリー」、「偽魔導」、「月ト言葉ノ儀式」。
自選一句「外は春不要不急の水餃子」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

米光一成の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×