ブルックリン [Blu-ray]

監督 : ジョン・クローリー 
出演 : シアーシャ・ローナン  ドーナル・グリーソン  エモリー・コーエン  ジム・ブロードベント  ジュリー・ウォルターズ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.86
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本棚登録 : 22
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142261816

感想・レビュー・書評

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  • 切なさやら寂しさやら温かさが詰まっていてすごく好き。

    見方によってはえ~なにそれ~っていう部分もあるけれど、
    一度は故郷を離れる決意をした人は共感できる部分も多いのでは。

  • ずっと泣きっぱなしだった。劇場じゃなくてよかった。愛情と優しさに溢れた作品。

  • まず、シアーシャ・ロナンの存在が良い味わいに仕上げていることをまず言っておきたい。

    映画の進行は自分が新たな地で築いた幸せのカタチと、自分を作り上げてくれた肉親と故郷への郷愁がエイリシュの心の中で揺れる姿を描写することで観るものを惹きつけていく。
    私は、トニーの不安でたまらない気持ちと独りになった母のエイリシュを手元に置いておきたいとすがる気持ちが交互に、アイルランドに戻るエイリシュ心に‘ 『それでいいの』と囁きかけていた。

    結婚や移住といった自分を作り上げてきた世界と離れて、新たな世界に入るということは多くの人が経験することだけれど、この地理的な別世界にしろ関係的な新たな世界に住むにしろ、自分を作り上げてきた世界の延長線上にあるようでいて、同時にそこには住むことはできない世界でもある。
    その世界から抜け出さないと手に入らない自分の将来の姿があるのも事実。
    決断をしなければならないことには随時出くわす。だけど、決断って何か分岐点のようなイメージが強く、右に行ったら成功で左に行ったから失敗みたいな捉え方をする人がいるけど、全然違う。むしろ前に、そしてちょっと上に進むために必要な階段みたいな感覚があり、しなければならないんだよ。
    失敗、成功はその判断の結果ではなくてそれに寄せる信頼とか、エネルギーとか、行動の方が影響していることがほとんどだ。

    だから、エイリシュが幸せになる姿を見せることで、新たな風が母親にも吹いてくる。
    もし、エイリシュがアイルランドに残ることを決断したなら、トニーにも新たな風が吹いて新しい世界が築かれてくる。というもんだ。

  • 50年代の街並みの美しい映像と、バランスよく考えられた衣装の配色の秀逸さだけでも一見の価値があるおしゃれさなのに、内容もテンポ良く、台詞も全てが粋で、観た後もじんわり静かに胸を打つ秀作でした。

    故郷とは生まれ育ったところとは限らない。
    自分のための人生が歩めた所、そして初めて自分らしく居られる場所こそ本当の故郷なのだと改めて思う。
    最初、とても自信なさげで、言いたいことも言えず内向的だったエイリッシュが恋を知って、だんだんと自信を持ってきらきらと魅力的なニューヨーカーになっていく様子がトントン拍子に描かれていたので、後半に起こった予想外の展開がズシンと響く。
    最愛の姉ローズとエイリッシュの文通は清らかで、でもそこにはきっと微かな嘘があったのだろう。
    故郷に縛られるローズはどこかで自分の不遇を嘆きながらもエイリッシュに彼女の叶えられなかった人生を託していたのかもしれないと思うととても切ない。

    運命は本当に意地悪で、目の前に何もない時もあるのに、いきなり選択肢をいくつも突きつけて試してくるものだ。
    自分がもし、エイリッシュの立場だったらどうしてたのだろうと悩んでしまう。
    もしも自分の中での答えは決まっていたっても、周りの環境が本当の自分を解放させることを許さないこともある。
    この場合は、彼女にとっての完全悪、魔女のケリーがある意味一役買ってくれたわけで、どんな人にもある意味人の人生を動かす役割があるんだなぁと思ってしまった。
    つぐないや、ラブリーボーンの時のあの美少女シァーシャ ローナンが大人の女性になっていたことに時の流れの早さを感じつつ、未だあの透き通る瞳に純朴さが残っていて、エイリッシュのキャラクターをより愛おしい存在にしてくれていました。
    パッケージにもなっているレンガ壁に寄りかかっているエイリッシュの画は色合いがとても綺麗でおしゃれだなと思っていたけど、とても意味があるシーンたったのね。
    本当に早く観れば良かったと悔やんだ作品でした。

  • 2017.8.29

  • ◇ 自分にとっての「真の幸せ」とは… ◇




    シアーシャ・ローナンが主演ということで観てみた作品。

    ガラス細工のような心、済んだ瞳、透き通るような肌。シアーシャ・ローナンの過去作品では「ラブリーボン」、「ビザンチウム」、「ハンナ」で魅了されてしまった少女であったが。

    本作品での彼女はもうすっかり大人の女性になっていた。
    上記の作品で見せてくれていた、ピュアさのあまり人間を超越しているかのような不思議な魅力のオーラは正直、もう今の彼女からは感じられないけれども、大人の女性としての柔らかさや温もりを香りを放っており、素敵な女性に成長を遂げたシアーシャ・ローナンの姿をたっぷり堪能することが出来る作品に仕上がっている。


    1950年代のアイルランドでエイリッシュは、母と姉との3人で暮らしていた。エイリッシュは食料品店で店員として働いていたが、そこの口うるさい店主のお客様を不公平に扱う様を見て彼女の中の何かが大きく揺れ始めるーーー

    当時のアイルランド政権下に於ける自分達の階級層に対する対応も然りだったと思うが、エイリッシュの中で、「女性」としての一生をこんな所で終えたくない、という願望が生まれそれに突き動かされるようにして、ひとりブルックリンへと渡米する決心をするのだった。

    最愛の母、そして、最愛の美しい姉をアイルランドに残していくということに、どれだけの決心がいったことだろう…青雲の志を抱いて彼女は毅然とアイルランドを離れる。
    別れの際の姉妹の抱擁が何とも切ない… 姉はともすれば母以上の理解度をもって、妹の背中を押して送り出したからだ。

    美しい映像と共に、1950年代のブルックリンに於ける男女のファッション、街並み、車などが楽しめる作品でもある。

    エイリッシュの“揺れる女ごころ” それをシアーシャ・ローナンが、清んだその神秘的な瞳の演技で見事に体現している。

    これからの活躍が楽しみな女優さんとしてシアーシャ・ローナンを堪能できた作品と言えよう。

  • 途中までは、良かった。

    純朴でとてもいい恋愛に家族の不幸が絡んで、どう幸せになっていくのか!?
    とドキドキワクワク。

    でもイギリスに戻ってからは…そりゃないよお嬢ちゃん。最後は意地悪ばあさんの言葉に切れて、お母ちゃんおいて一人で渡米。男の元に駆けつけてハッピーエンドだと!?

    残念な映画でした…

  • 最近、ドーナル・グリーソンが気になってしょーがない。
    立ち直ったところをまた土足で踏みにじられちゃいましたけど。
    嘘を突き通せる訳もないし。

    トニー、いい人。
    はにかむ笑顔がまたかわいらしい。
    トニーがいるところが、ホームになってくんだね。

    行くのか泥沼重婚、と思いましたが、そんなことはなかったですね。
    面白かったです。

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